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(光くんは、まるで私と大ちゃんが…、)
A「別れた方がいいって、思う？」
光「思う。」
雄也「光くん。」
遂に弱音を吐くようなことを言った私に追い討ちをかける光くんの返事。
雄也が咄嗟に咎めるように名前を呼んだ。
肩や胃の辺りに鉛のようなものが落ちてきたような気分になった。
だけど、その中で少しの疑問も浮かび上がる。
(光くんは、もしかしたら、)
いや、まさか。
いくら何でも、それは。
何度も口を酸っぱくして言われ続けるから、
そんな疑念が湧き上がってきただけ。
考え過ぎている。
雄也「光くんが決めることじゃねーよ。」
光「…分かってるけど。」
雄也「けどじゃない、彼氏とどう付き合うかはAが決めることだよ。」
光「だぁってさー！！」
(光くん、何か知ってるんじゃないかな。
…本当に、他に女の人がいる、とか、
大ちゃんが実は私と別れたがってて、
相談受けてる、とか…)
雄也「もうこれ以上その話禁止！メシまずくなる！」
光「てかこれ持ってきたの、ほぼ俺だかんね？！」
(…いや、大ちゃんと光くんは、そんな相談をするような仲じゃない、)
浮かんだ考えを追い払おうとして、首を左右に何度も振る。
それでも、浮かび上がった疑問はしこりのように胸の奥に小さく残った。
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作者名：環
| 作成日時：2018年7月28日 23時
