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尾浜が「よしよしこれでなんとかなるだろう」と不破とAの姿を見て確信していれば
それを見かねた竹谷が思わず声をあげる
「ら…!?!
雷蔵とAが手を繋いでる…!?
お…!俺も繋ぎたいっ…!!」
顔を赤らめて本心を一生懸命
Aに伝える竹谷の反応に対し
鉢屋が間髪入れず
「お前がAと手繋いだところで集中しなくなるからダメだろ」
と返せば、この鉢屋に続くように五年生の他のメンバーが続けて
「僕もそう思う」
「は〜い
俺もそう思ったからお前じゃなくて雷蔵に頼んだ」
「ちなみにだけど…俺もそう思う」
そう言われてしまった竹谷は『みんな酷くね…?俺のことどう思ってんの…?』と思いながら、ガクリと首を下げつつ
「はい…俺もそう思います…」
「そんなこと言ってるうちに六年生に遅れをとってしまった…行くぞ!!」
「A頑張って」
「はい…」
その意見を覆すような自信も竹谷にはなかった
そのため皆んなが言っていることを肯定せざるおえない
そんなことを話しているうちに六年生たちが一足早く出発したことに気づいた鉢屋が走り出す
それにみな続こうとし不破も足取りが少し重いAの手を引いて走り出す
そんな不破とAの後ろについている竹谷は
「(でもAが他の男と手繋いでるの嫌なんだよなぁ…)」
不破の手前で流石にそんなこと言えないものの
羨ましいなと思いながら二人の手を八左ヱ門は見つめて、五年生たちは第一チェックポイントに向かった
竹谷たちが走り出してから後ろの方からくの一教室の生徒であるユキの明るい実況がまた聞こえ始める
「さて、五年生と六年生チームが暗号を解読し第一チェックポイントへと向かい出した中
ようやく下級生チームがヒントを見つけ出しました!
一方…既にヒントを獲得している四年生チームはまだ解読できていません…!
山田先生…!これは…一体?」
「虫食い文書の修補を普段から行なっている図書委員会・生物委員会に所属している者が四年生にはいないからな
こればかりは【今まで積み重ねてきた経験と慣れ】が左右するだろう」
「なるほどぉ…!
これにより四年生チームにそれぞれ図書委員会・生物委員会に所属しているメンバーの活躍で下級生チームが暗号を解読し追いつきました〜!!!
一体どの学年が優勝するのでしょう!
続きは第一チェックポイントで待機しているトモミちゃんに繋ぎます〜!!」
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えびてん(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさんまたコメントしていただき本当にありがとうございます!✨不破くんの心理描写はどう書いたらいいのか悩んだところだったので、読み取ってくださる方がいて本当に嬉しいです…!頑張ります!ツンデレサブロー「オマエホントキライ(ノハンタイ)」 (5月18日 23時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - 雷蔵の複雑な心理描写がすごく上手です!自分も自分の友達も主人公のことが好きででも僕はその気持ちに気づいていない、気づいていない振りをして感じがして、あぁ……ってなりました!これからも頑張ってください!ツンデレサブチャンカワイイネ! (5月18日 18時) (レス) @page45 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - えびてんさん» www面白い (2023年1月8日 0時) (レス) @page49 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - のんさんさん» とても面白いお母さんにしてる笑 (2023年1月7日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - wwwwお母さんww 好きだww (2023年1月7日 20時) (レス) @page49 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2022年10月19日 21時