私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？伍っ！【RKRN】

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Aのことを【お荷物】と言えば
八左ヱ門が私の肩を折るくらいの勢いで後ろから掴みかかる



「おい三郎！！！！お前っ…！！！！！」



言葉を慎めと言いたいんだろう八左ヱ門？
だが、少なくとも向こうはそう思ってるということで間違いないようだぞ？


恐らくこの事態を仕向けたのであろう
六年い組の立花仙蔵先輩が不敵な笑みを浮かべて
私を見ているからな



「その通りだ鉢屋三郎
これも完璧な勝利のため


まあ…Aが倒れていなくてもお前たちが追いつくことは【あり得ない】だろうが

念のためにここで潰しておくことにした
というわけだ」







何が【あり得ない】だ
何が【念のため】なんだ








「それはそれは先輩方も随分手の込んだことを」

「ただ独走していてもつまらないからな！！」










ふざけるなよ
この野郎





張り固めていた笑みが段々と崩れていくのが
わかる








きっともう私は
【止まれない】のだろう







「ですが…残念でしたね？







Aがお荷物？
ハッ…！笑わせないでください




こいつがお荷物になるなんてこと
それこそ【あり得ません】





私たちがそれくらいで根を上げることもない
そんなことさせませんよ















あんたらに絶対追いついてやるっ！！！！！！」





最後まで笑顔を張り固めているつもりだったが
言葉に感情が乗ってしまい
先輩方に対して思わず啖呵を切ってしまった







あいつの良さは本当にっ！！！！
全くわからんがっ！！！！！！！！










怪談話が終わってから
雷蔵と繋いでいないもう片方の手が
爪が食い込むほど硬く握り
Aが足手まといにならないようにと
これまで必死に耐えてきたことに気づいた








そんなあいつのこれまで努力を踏みにじるような
真似が許せるほど








【もう浅い関係でもない】








目を覚ましたあいつが自分のせいで
優勝の見込みがなくなったと知ったら
絶対にAは酷く落ち込むだろう
そういうやつだ


それにそんな姿、雷蔵をはじめ
私以外の者が見たらまた悲しむのだろう
それだって私にとっては避けたい出来事だ





私はどうなのかと？さぁどうだろうな
自身の感情は知らないが










そうなったらAの頬を引っ張りまくって
下がった口角を無理矢理にでも上げてやることは




決まったも同然だな

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