私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

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後輩たち二人がいなくなって話しやすくなったのか
久々知の竹谷に対する問いかけが始まる




「え…？告白って…そうなの…？八左ヱ門」




「…そうだよ」





自己嫌悪に陥っている竹谷であったが
結局のところ久々知に自身とAの関係性が
久々知が思っていたよりも強いものではないことを久々知に知られてしまったことに対しての不満が全く消えたわけではない



そのため、竹谷は自分達の関係性を確認するように問いかけてくる久々知とは目を合わせずAが去っていった方向を見つめながら少々ぶっきらぼうに答えた






「そう…なんだ…いつから？」







竹谷は驚いた
まさか久々知がそんなことを聞いてくるなんて
久々知兵助という男はこういう手の話に深い詮索を普段はあまりしない男だと感じていたからだ

けれど、これはチャンスだと思った
俺がどれくらいAのことが好きなのか
兵助に知ってもらえる







【いい機会だと】





「三年の頃
告白したのは五年になってから」




「三年か…俺全然知らなかったな」なんて久々知はボソッと呟いたのに対し



『そりゃそうだろうな
だってお前は自分に向けられたAの気持ちだって知らねえんだから
俺の気持ちを知るわけがない』

と竹谷は自分のひねくれ具合に
また嫌気を少し感じながらも
それを表に出さないように毅然と振る舞う








「…それでAは…なんて？」





嗚呼お前嫌なこと聞くんだな





それでも構わない




俺はお前と覚悟も想いの強さだって違うんだ




ならば俺は自分がAに告げたことを




こいつにもう一度堂々と伝える




それだけだ







「返事はいいって言ってるんだ
俺を好きになって貰えるその日まで待つつもりだから」

「…そっか」




そう竹谷に言われた久々知も今まで
竹谷の方を向いて尋ねていたが
自身も竹谷と同じようにAが走っていった方向を見つめて、黙り込む


そんな久々知を横目に見ながら
竹谷はこんなことを考えていた











「(応援してるとか言わないんだな兵助
それって…








いいや…俺の考えすぎか…)」





二人の間にこの無音の時間が
しばらく続いた










まるでお互い何かに想いを馳せるように___

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