私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

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突然だが



ここ図書室で一人、図書委員会の活動中である

















【能勢久作】は恋をしている



相手は他でもない何故か忍たま達には愛されている五年い組のAAだ









といっても最初の頃は正確に言えば
久作が恋をしていたのはA自身ではない
Aの本の【貸出記録】に恋をしていたのだ




Aはこれまで実は五年間一度も本の返却が期限を過ぎたことはないのである
まぁ、普通はそれが当たり前というか
当然なことであるのだが
ここ、忍術学園においては図書委員会に所属している生徒以外となると、それはどうやらとても珍しいことらしい




よって几帳面で生真面目な性格である久作は図書委員会に所属して、もうそろそろ二年生へと進級の頃にAのこの貸出記録を発見し
それを見た時は「な…なんてきっちり人なんだ…！！」とビビッときたらしい






最初は遅れて本を返却するやつらが多い時にこの記録表を見て癒されていたが
次第に「AA先輩…どんな人なんだろう…」とまさに現世でいう洋楽の訳詩を書き、ふざけて書いた訳詩をバイオリン職人を目指している同級生に見つかってしまい馬鹿にされるというあの映画に出てくる少女のようにA自身にも興味を惹かれるようになったのだ



となるとAはふざけた訳詩を馬鹿にして笑って第一印象が最悪な男の子のポジションに位置しているわけなのだが



物語と違うのはAの第一印象は特に悪くもなく、特に良くもなかったのだ
普通に久作が当番の時に本をいつも通りに借りて
いつも通り図書室を去っていた
つまり【普通】という印象しかない
いや本来なら【普通】すぎて印象にすら残らないだろう








が、しかしだ
久作はこの【普通さ】に何故かときめいてしまったのだ
何故ならばそう『この忍術学園でこんなに普通な人はAをおいて他にいない』からだ
それにより久作は「こんなに普通にきっちりしている人になんてもう会えない…！！運命だ！！！」と思ってしまったらしい










それ以降、図書委員会の久作としてAと顔馴染みの仲へと発展したが
そこ止まりで今日も久作は自分が図書室にいる時にAは来ないだろうかとAの貸出記録表を見ながら待っている

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