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…ちくしょう〜〜〜!!!虫たちのことがなければ今すぐ殴りてぇ〜〜!!人のこと馬鹿にしやがってえええ!!!大体お前だって童貞だろうが!!人のこと言えないだろうがっっ!!
「三郎ってば〜もう〜!
まぁAも大変だろうし引き取るよ
八左ヱ門頑張って…!応援してるよ!」
「あ…ありがとう雷蔵〜!!恩に着るよ〜!」
そんな雷蔵の鶴の一声を聞き
俺は顔を上げて雷蔵に感謝の意を伝える
しかし、そんな雷蔵の隣にいるこいつが黙っているわけがなかった
「おい!雷蔵!
なんでこういう時はすぐに決めちゃうんだっ!?」
「三郎文句言わない!」
「…は〜い」
雷蔵が味方につけばこっちのもの
ようやくこれで俺は部屋の掃除へと取り掛かれる
「じゃあよろしく頼むな!今度うどん奢るぜ!」
「お、そいつは大歓迎だ」
「ふふっ期待してるよ八左ヱ門」
「任せろって!」
そう雷蔵たちに告げて俺はすぐ近くの自室へと戻る
あんなにたくさんあった虫籠の影もなく広くなった部屋は
なんだか自分の部屋じゃないみたいだ
そんな部屋を見て本当に今日、Aが泊まるという事実を改めて痛感しなんだか俺はソワソワと落ち着かなくなる
三郎があんなこと言ったせいだ
好きな子のそういう妄想をしたことがないわけではない
正直何回もしてるし何回もお世話になっている
ましてや俺は一人部屋だから比較的そういうこともしやすい環境なわけだし
だから…だからだ
意識してしまうともう…
「い…一回だけ…抜いておこう…」
ところ変わって__
先程まで竹谷がいた不破と鉢屋の部屋では
「あ…僕ちょっと水飲んでくる」
「お〜行ってこーい」
不破が寝転んで本を読んでいる三郎にそう伝えて立ち上がり、廊下へと出て水汲み場へと向かい出す
忍術学園ではよく見かける穏やかな日常光景だ
しかし、そんな不破の頭の中は日常とはほど遠く
穏やかなものではなかった
ではそれは何故か
『そっかA…そんなことがあったんだ…』
『言ってくれたら僕だって助けたのに
僕はAの一番の友達なのに…』
もちろんたまたま見かけた順番が竹谷の方が早かったというだけでその順番が自分だったら
自分も竹谷と同じようにAに伸ばした手を彼女は取ってくれるということは不破もわかっていた
わかってはいるけど
つい一瞬思いついてしまったものはもう取り消せない
ズキッ__
「あれ…なんで…
【胸が痛いんだろ…?】…気のせいかな!」
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えびてん(プロフ) - 杏。さん» 杏さんコメントありがとうございます…!このお話をずっと読んでいただけること本当に何よりも嬉しいです。またこうしてコメントを書いていただけたことも、本当にとても嬉しくて頑張れる力になります…!いつもお読みいただき本当にありがとうございます!頑張ります! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - 初コメ失礼します!!お話の初めの方からずっと読ませて貰っているんですが、ほんっとにこのお話めちゃめちゃ好きですッ!!!モチベが危ういとの事なので、恐る恐るコメントを書き込ませて頂きました…!これからも陰ながら応援していますので、更新頑張って下さい!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - みかんのヘタさん» みかんのヘタさんコメントありがとうございます…!この作品だけでなくアイドルの方も見返していただけるなんて本当に嬉しいです。どちらも中々更新できずにいますが、どちらも頑張って今日のコメントを励みに今後も書き続けます!応援ありがとうございます (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - ソランさん» ソランさんコメントありがとうございます。たくさんお話しがあるにもかかわらず最初から読み返していただいていると聞いてとても嬉しいです。今後も読み返してもらえるような作品を作り続けるように頑張ります。コメント本当にありがとうございます。 (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
みかんのヘタ(プロフ) - この作品もアイドルの作品も何回も見返すほど大好きです!これからも応援しています!! (2022年10月2日 20時) (レス) id: a3e2bfca00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2022年9月4日 19時