私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？弐っ！【RKRN】

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「Aっ…！！！！」






潮江は火薬庫の扉の前へと急いで駆け寄る
しかし、あと一歩のところで足が止まってしまう




潮江は最悪の事態を想像してしまったのだ




『もしお前に何かあったら…俺はっ…！！！！』





そんな考えが潮江を襲い思わず手が震える
あの潮江が手を震わせている
そのことに誰もが驚き
潮江自身も驚き戸惑っていた



















「潮江…先輩…」


「っ…！！？！！A…！！！？！！」







扉にもたれ掛かりながら
なんとかその場で立っている【AA】の姿が潮江の目に映る



そんなAは潮江の元へ行こうとするも
うまく足に力が入らず地面へ倒れ込みそうになる
それを潮江が受け止める




「…潮江先輩ありがとうございます」


「お前っ…
俺に余計な心配かけさせやがって…！！！！！」




Aが今にも消えそうな声でそういえば
潮江は歯を食いしばって可愛い後輩の体を抱える手を強める
Aは潮江の顔といつもの温かくて大きな手に包まれたことに安心して話し出す




「すみません先輩…
あともう一つ謝りたいのと
お願いしたいんですけど…



















火薬庫の修繕のために会計委員会で
予算を調整したいんですが…」
















「…は？？？？？？」




潮江の頭は追いついていなかった
それもそうだ
こんな時に予算の委員会の話になるなんて誰が想像できただろう

それなのにAは「すみません…また仕事増やしちゃって…えへへ」と潮江が気に入っている
あどけた笑顔を見せるのだ


いつもならこの笑顔にすぐに負けてしまう潮江だが
今日ばっかりは突っ込まずにはいられなかった









「今それを言うのかお前は！！！！！」



「怒ると思った」






怒ると思うなら言うじゃねぇよ
全く…考えてやらんこともないがな
とやっぱり後輩に甘い潮江は「わかったわかった」と言いながらAの頬についている汚れを指で拭う
この時、潮江はようやっと肩の荷が降りたのだ




そんな二人の元に先程まで三郎次を抱きしめていた久々知兵助が駆け寄り、しゃがみ込んでは
Aの顔を久々知は覗き込む






「Aさんっ…！！」






「く…くち…くん」

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