私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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実際、彼の言う通り
私は一緒に出かける相手もいないし
外に出る用事も頻繁にはないから
こうして忍術学園の外に出たのは久しぶりだった


そして、いつもこうして外に出ると
自分の物を買うより
後輩に色々買ってあげることが多い



今日も団蔵の草履がそろそろ小さくなっていたなと思って草履を
勉強熱心な佐吉にはそろそろなくなりそうだからとノートを


左門は職場体験も増えて来たし何かと便利な風呂敷
田村くんには女装用の口紅の色が何を買ったら良いのかわからん的なことを言ってたので彼に合いそうな色の口紅を



なおこれら全てさっき買おうとしてた会計員会へのお土産とは別で購入している






まぁ…オタクなので…貢ぐのには慣れてると言いますか…それしかお金の使い道が思いつかなかったと言いますか…あはは


それに男の子にプレゼント貰うなんて初めてで
嬉しくて戸惑ってしまう
良かったぁ後ろ向いてて…こんな顔…勘右衛門に見せられないよ


勘右衛門は鼻歌を歌いながら
私の髪を取り、髪紐を結んでいく








「よし！ちょっとこっち向いて見せろよ！」





勘右衛門が私をポンと叩き，こっちを見ろと促す
私は恐る恐る
勘右衛門の方へと振り返る





「…うん！めちゃくちゃ可愛いじゃん！」

「ほんとよくお似合いですよ！毎度あり〜！」





勘右衛門もご主人も褒めてくれる
私は二人に「ありがとうございます…！」
とお礼を告げてお店から離れ





「勘右衛門…！あの…ありがとう…！本当に…！」




歩きながらだけどもう一度、勘右衛門にお礼を言う
今日は本当に彼に助けられてばかりだ
いや、今日だけじゃない
いつだって私は助けてもらったばかり
それなのにお礼しか言うことが出来ないのが歯痒くてたまらない







「俺はAと兵助のこと
一番に応援してるんだから
これくらいお安い御用だって！」




それに何よりこの笑顔に
私は一番助けられてる気がする







いつか私にできる精一杯で恩返しするからね







勘右衛門

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