私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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「あ、あれは…つい言っちゃっただけで…！！！
それに兵助くんが困ってるなら
助けたいだけでっ……！！



私たち今！お友達なわけだし…
そういうのじゃ無いんですっ！！！！」


「ふ〜ん…【お友達】ねぇ…」



慌てたAは誤魔化すように
店前に出ている商品を屈んで見る


Aはそう言い張るが勘右衛門はわかっていた
Aがほんの少しだけ自分を守るために強がっていることを


勘右衛門はAの隣へと同じように屈み
Aの方を見る




「…どうせ
その女心がわからない兵助のことだから…







普段滅多に外に出ないお前がこうやって頑張ったことに対して何も言ってないんだろ












今日のお前【かわいい】よ









髪も化粧もその小袖も全部似合ってるじゃん…！」





勘右衛門はただ見た目だけでなく
それに対するAの努力までを肯定して褒める


そして、褒め終えた後の
にかっとした男の子らしい笑みが
なんとも女心をくすぐる


さっきの後輩といいこの同級生といい
女の子を喜ばせるのが上手いなぁ…！！！

なんてAは考えてもいたが
そう言って貰えたことが嬉しくて堪らなかったし
少し照れてしまい耳も赤くなる




「あ…ありがとう…！勘右衛門」




そんなAの嬉しそうな顔を見て
勘右衛門も目尻を下げて嬉しそうな顔をする




「どういたしまして
…兵助にも言ってもらえると良いな」


「勘右衛門にそう言って貰えるだけで十分だよ」


「…いや！！！良くない良くない！
見てろぉ〜！絶対あいつにも
今日のお前の可愛さ！わからせてやる！」




勘右衛門は立ち上がって
拳にぎゅうと力を込めながらそう宣言する

Aはそんな風に言ってくれて雰囲気を和ませてくれる勘右衛門と同じように立ちあがろうとする




それに気づいた勘右衛門が手を差し出して
Aも差し出された手を取って立ち上がる
その行動はまさに二人の関係を物語っているかのようだった







そうして二人が歩き始めた
その時










「そこの若旦那！」

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