虹色の日々 (ページ27)

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緑side

私、シゲのこと好きなんや

どうしよう、でも、なんで今やねん

もう叶わないかもしれん、いっそのこと一生気が付かなければよかったのに

そう思っていると、不意に視界がぼやける

桃「神ちゃん、いきなり黙ってどうしたｎ
　神ちゃん、どしたん？？？そない泣いて！
　体調悪いところがあるんか？先生呼んでこよか？」

のんちゃんは優しく持っていたタオルで私の涙をぬぐってくれる

緑「ううぅぅぅぅ
　のんちゃん、どうしよう。私、シゲのこと好きになってしまったかもしれへん」

桃「へ？」

緑「シゲのこと好きになってしもぉたぁぁぁぁ(涙)」

言葉にしたことで、涙がどんどん溢れてくる

今の私にどんな言葉をかけても仕方ないと思ったのんちゃんは、落ち着くまでやさしく長い腕で私を抱きしめてくれた

桃「どうや、少しは落ち着いたか、神ちゃん？」

緑「うん、ありがとぉ、のんちゃん」

そう答え、のんちゃんを見上げると、のんちゃんはまっすぐなまなざしでこういった

桃「なぁ、神ちゃん、うちが流星のこと好きやってゆった日のこと覚えとる？
　あの日、神ちゃんに初めておうたんよな
　神ちゃんは小さいけど、私を広い世界に連れ出してくれたって思ってるんよ」

のんちゃんは続ける

桃「神ちゃん、神ちゃんは私に間違ってることなんかしてへんってゆうてくれた
　その言葉で私は素直になれたと思うんよ
　やから、私も神ちゃんにゆうで

　神ちゃん、あんたがシゲを好きになったことは決して悪いことやない

　神ちゃんと照史が付き合ってたんが嘘だったみたいにもしかしたら、
　シゲと淳子も付き合ってないかもしれん
　怖いかもしれんけど、本人に聞くんがいっちゃん早いし、
　もし仮に本当でも悪いことはしてへんのよ」

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