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「何それ、結局惚気じゃないっすか」
この前、接待で藤ヶ谷さんへの連絡をすっぽかして怒らせてしまったエピソードを話し終えると、玉森さんは何故か感傷的な表情になっていて、俺は思わずため息が零れた。
「えー、惚気じゃないよ。
まじで生きた心地しないんだから」
「ふうん。そんなもんすか？」
「ガヤさんの泣いてるとこみると、本当心臓痛くなる」
胸の奥のとこが、ぎゅ、っと鷲掴みにされるような。
心臓の奥底まで抉り取られる感覚。
そう呟く玉森さんの瞳は、きっとここにはいない恋人を見ているのだろうな、と簡単に予想が付いた。
「いいっすね」
「は？何が？恋人に泣かれるのが？」
「違いますよ。それだけ大切に思える人がいる、ってことが。
俺には羨ましいんです」
この世間一般では珍しいカップルと仲が良くなってから、ますますそう思うようになった。
「あー、お前って遊び人なんだっけ」
「言い方悪いっすよ。
恋人作るのが面倒なだけですー」
帰る度に見せられる見合いの写真がうざったくて、実家とも疎遠になりつつある。
もう良い年だ。
分かってる。
一夜限りの関係ばかり続けて、一体何が残るんだろう。
「…ま、今のこの気楽な生活も楽しいんすけどね」
「んー、でも、お前そのうち結婚しそう。ささっと」
人には散々惚気を聞かせておいて、いざ自分が聞き手に回ると適当だから嫌いだ。
「何の根拠っすか」
「え、適当。別にお前の恋バナとかどうでも良い」
「俺だって玉森さんの恋バナなんてどうでも良いっすよ」
「はあ？奢ってやんねえぞ」
「もう二度と惚気聞いて上げませんけど？」
じー、とにらみ合ってもお互い馬鹿らしくなって、結局酒を流し込んだ。
「あー、ガヤさんにあいたくなってきたー」
天井を見上げながら呟く玉森さんは幸せそうだけれど、自分が本当にそうなりたいのか、と問われると難しい。
「帰ります？」
「ん、帰るかな。ガヤさんに電話するわ」
帰りの時間も連絡しなきゃ行けない。
それも幸せなのかな。
帰る場所に、待ってる人がいる幸せ。
「お前は？タクシーなら、先に下ろすけど」
でも、俺はいいや。
「もう1軒行って、女の子引っ掛けてきまーす」
「はあ？」
呆れたような玉森さんの顔が、少し藤ヶ谷さんの困惑した表情に似ているような気がした。
一緒に居る時間が長いと似てくる、って本当なのかな。
まあ、そんなこと、俺にはどうだって良いのだけれど。
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たいちゃんらぶ(プロフ) - ･･にジーン( ;∀;)あぁぁぁ‥好きです･･ゆびわに気づいたたいぴ･･いつか!!!待ってます(*´σｰ｀)ｴﾍﾍ (2018年11月17日 19時) (
レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - (￣ｍ￣〃)ぷぷっ!っと愛おしいし‥会社のエースなのにガヤさんと離れるのやだー(´；ω；`)と潰れるガヤさんにゾッコン(←)な玉ちゃんが大好きです♪サプライズに鳩になるたいぴ可愛い♪俺の胸に飛び込んでおいで！って本気な玉ちゃんにｗｗやっと絞り出したおかえり (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 遠かった春･･( *´艸｀)私‥夜布団の中で目が覚めた時更新チェック･･ついしちゃうんですが‥「春」シリーズだ！！！ と思うとどんなに眠くっても起きて見ちゃう(｀・ω・´)ゞきたやまくんの言葉に真っ赤になっちゃうガヤさんはホント可愛いし‥玉北ちゃんの飲み会は (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 君が壊れる日･･いつもは光の中に身を置いているようなみっくん･･だからこその抱える闇なのかも(´；ω；`)ｳｯ…なんて思ってしまいました。でもそれを見逃さないたいぴが隣にいるなら…涙。ふえーん( ;∀;)… (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 北斗さん» コメントありがとうございます！ 春シリーズ好評頂けて嬉しいです( ；∀；)！ この2人と北山さんことはこれからも書いていこうと思っております！また是非読んで頂ければ嬉しいです！ (2018年11月16日 1時) (レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2018年9月14日 22時
