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『明日、14時過ぎに着くから。』
「おう、昼飯は?新幹線で食って来る?」
『うーん、大阪着いてから食べようかな』
「分かった」






心なしか電話越しの声が弾んでいる気がするし、俺も久しぶりに会う恋人を思えば素直に胸が躍る。






『その、大倉さんは、いるの?』
「忠くん?んー、分かんねえ。今シャワー浴びに行ってるから、戻ってきたら聞いとくわ」
『え、いや、別に、気になってるわけじゃないからっ』
「そろそろ俺も忠くんに藤ヶ谷の事紹介したいし。仕事じゃなかったら良いな」






冬にあった祖母の葬式がきっかけで、10年ぶりに地元へと帰った。そこで藤ヶ谷と久しぶりに再会し、そして恋人関係になってから数か月が過ぎた。

季節はもうすっかり春だ。
早いもので桜も散り始め、初夏へ向けて木々が青々と少しずつ変わり始めようとしていた。


付き合い始めた次の週。
藤ヶ谷が大阪へと来てくれたが、観光などせずにギリギリまでベットの上で過ごし、無理をさせた腰を引きずって藤ヶ谷はまた帰って行った。

最初の3,4回の週末は藤ヶ谷が毎週大阪に来てくれていたけれど、いくら交通費を折半していたとしても藤ヶ谷の体力や気力にとって、かなりの負担である事には違いない。だから月1で我慢しよう、と提案した時には号泣されて、大阪に住む、だなんて言い出すしまいだった。


それでも何とか宥めて、毎月1回の逢瀬で納得してもらった。





『俺は…会いたくない…』
「もー、そういう事言うなよな」






地元から大阪に帰って来た時、開口一番で恋人が出来た、と大倉に報告した時、何やっとんねん、と頭をはたかれた。

・→←君から逃げたい



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(プロフ) - xxxさん» コメントありがとうございます!高嶺の花シリーズ、本当はシリーズ化する予定ないまま書いたのですが意外と皆様から好評で嬉しい限りです…。゚(゚^ω^゚)゚。まだ完結はしておりませんので、気が向いたら書かせていただきますね! (2019年9月7日 13時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - もっともっと続きを読みたいです!これからも頑張ってください! (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 初めまして。高嶺の花シリーズ大好きです。 (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たいちゃんらぶさん» どれもこれも超未完成な中途半端な状態だったんですが、下書きにしておくのも何だかなあ…と思い、公開してしまいました…|・ω・`) いつも適当な更新スタイルですみません!笑 気が向いたらシリーズ化していきたいと思っております〜! (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あんさん» お返事遅れてすみません。゚(゚^ω^゚)゚。!あんさんの作品を読んでいて、Kさんの方がFさんに対する独占欲強いんだろうな、と思い、Tくんと居るところを見てめちゃくちゃ嫉妬する…っていう展開を考えて書かせて頂きました笑 (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年4月14日 1時

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