17-�� ページ33
.
【4人目の女子】
何かを我慢しているような…、何やらもうすでに泣きそうな顔をしながら誰かを待つA。
横澤『Aちゃん…』
Ami『もう泣きそう？』
視線を下の方に彷徨わせていたが…
向かってくる人影を見つけ、その表情を堅くした。
横澤『え、誰？』
Ami『…慎？』
.
向かってくる人影は
ゆっくりと歩いてきて
Aの目の前に腰を下ろした。
横澤『あぁぁあーー！！』
Ami『Aちゃん…！！』
それは壱馬だった。
Aは壱馬の目を見ようとせず、うつむいたまま何かを考えているようだった。
A「……」
壱馬「…大丈夫？」
A「…うん…うーん…」
壱馬「落ち着いて」
Ami『まだ迷ってるやん。』
横澤『うん…、』
壱馬「Aちゃん」
A「うん…ごめんなさい…」
Aはそのまま声も出さずに涙ぐんだ。
壱馬は何も言わずにタオルを出し、Aに手渡す。
横澤『でもね…、Aちゃんはやっぱり壱馬…』
壱馬「話せる？」
A「話せる…」
壱馬「うん、じゃあゆっくりでええから話してみて？」
A「…うん。」
壱馬はゆっくりとAを促し、Aは壱馬から手渡されたタオルを使いもせずただ握りしめたまま、「最初から…ずっと気になってた…」と口を開いた。
A「自分が最初から行けなかったのが悪いんですけど…、でも…壱馬くんが夏恋ちゃんを見てたみたいに…壱馬くんのこと見てました。」
壱馬「……うん」
A「正直…まだ迷ってて、誰に告白するのかずっと迷ってて…」
壱馬「誰と迷ってた？」
A「…慎くんと…でも、慎くんが…気にしないでほんとに気になる人に行っていいよって言ってくれて…、」
壱馬「…慎らしいわ」
A「だから、壱馬くんに…今、私のことどう思ってるのかとか、恋愛対象として見れるのかとか…、聞いて、それからこれからのこと決めたいと思って、呼びました」
Aはそこまで一息に話し、
壱馬の目を見た。
壱馬もAの瞳を見つめ返したまま、
しばらく口を開かなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1757人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月6日 17時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - なあちさん» たしかにそうですよね…。北人くんとはどうなるのかお楽しみに(^^) (2019年12月14日 21時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - カフェモカさん» このあと6話があり、7話で1人脱落します。その後は長くても11-12話で終わる予定です (2019年12月14日 21時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - ほくとすきぴさん» 慎くん…汗 この先も、お楽しみに…(^^) (2019年12月14日 21時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - sakiさん» オオカミちゃん投票にご協力頂きありがとうございます(^^)これからもよろしくお願いします！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年12月8日 20時
