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ライブ終演後
いつ皆に言おうと考えながらバックヤードに戻ると、RAMPAGEのメンバーや、他にもライブを見に来てくれた三代目の方がいた。
「写真撮るんでならんでくださーい！」モバイルの舞台裏覗き見コーナー担当のスタッフさんが叫んでいて、希の後ろをついていくと、樹くんがメンバーが並んでいる後ろの方にいたから様子を伺って彼のもとへ走った。
「樹くん」
「…え？うわ、びっくりした」
「来てくれてありがとう。」
「……うん。めっちゃ、感動した」
彼が優しく笑って、不意に息が詰まった。
「…届いた？」
「……届いたよ。全部」
「ほんとに…？」
「…今日は変な作り笑顔してなくて、よかった」
その言葉に、今度こそ胸が苦しくなって、じわりと涙が出た。
彼がくれる言葉は、いつも、わたしの心の1番弱いところを包んで、あたためてくれる
「…泣き虫。」
「……いいもん…」
「…お疲れ様」
彼の指が頬に触れ、涙をぬぐった。
「…これから…皆に言うね」
「…そっか。」
「………樹くんのおかげだよ」
「何が？」
「前のわたしだったら絶対…こんなことできなかった…」
彼は優しく微笑みながら、わたしをじっと見つめている。
「俺、なんもしてないけど」
「…ううん。」
「……Aちゃんは強いよ。ずっと」
「……弱虫だよ、わたし……樹くんの言う通りだったよ」
「自分で弱虫って言えるのは、強いからだろ」
うん、と頷こうとしても涙があふれて止まらなくて、彼は困ったように「…まずは写真とるからメンバーのとこ戻りな？」と促した。
「また今度、話そう」と言いながら背中を押したから、希のところに戻った。
希は泣いているわたしを見ても何も言わずにそっと肩を抱き寄せた。
その写真
わたしと彼は写真の端と端で、遠かったけど、でも心は満たされていた。
泣き笑いの自分が映ってた。幸せそうな顔、と思った。
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蘭の花(プロフ) - ちょこちっぷさん» 嬉しいお言葉…ありがとうございます。私にとっても大事なこの作品が何か響いていたら幸いです(^^) (2020年3月25日 0時) (
レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - 久々に占ツク開いて初めに読んだ作品がこれでよかったです。占ツクで沢山の作品を読んできて、泣いたのはこれが初めてです。この作品を読めて幸せです。 (2020年3月23日 0時) (レス) id: cf6328cb96 (このIDを非表示/違反報告)
Knnnnn(プロフ) - ガッツリ書いても全然大丈夫です！読みたいです！ (2019年11月3日 13時) (レス) id: 8d750d6dbf (このIDを非表示/違反報告)
cocona(プロフ) - 全然大丈夫です！！読みたいです！！！ (2019年11月3日 4時) (レス) id: 6508ac86aa (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 書いて大丈夫です！！逆に書いて欲しいです！！ (2019年11月3日 1時) (レス) id: c8d254b03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年9月27日 19時
