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不意に彼が唇を離し、携帯を取り出した。
バイブするスマホの画面には、誰かからの着信
「あー…、帰んないと怒られる…」
「……うん。ごめんね」
「…さっきの…どっちもほんとだよね？」
「どっちも？」
「やめるっていうのも…好きって…言ったのも」
「…うん。」
「…俺ら、どうする？」
「………まずは…E-girlsのこと…皆にちゃんと言う…」
木々がざわめき、髪を揺らした。
さっきまで重ねていた唇がつやりと光り、心臓が破裂しそうになる。
「…分かった。」
「それから…これからのこと…ちゃんと考える。」
「…無理するなよ」
「うん。」
「…待ってるから。」
「…うん。待ってて…？」
彼は薄くほほえみ、もう一度唇にキスを落とした。
それから「じゃあね」わたしがマンションに入って、エレベーターに乗る直前に後ろを振り返るとまだ彼はそこに立っているのが遠目に分かった。
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部屋に戻って、マネージャーからの連絡にようやく返信した。
『どこにいるの』『無事なの？』『ちゃんと家に帰ってるよね？』
『家に着いてます。明日また話します。』携帯を閉じた。
熱いシャワーを浴びてスッキリしてから、何度も何度もこれからのことについて、考えた。
E-girlsをやめたらどうなるんだろう。
マネージャーの言っていたことも本当は正しい。
自分一人の力じゃない E-girlsがあるからこんな仕事もらえているんだって
E-girlsをもしやめたら、何をするべきなのだろうか、と妙にスッキリした頭で考えた。
自分にとってE-girlsとFlowerはすべてで、なくなるなんて想像できない。でも自分にとって本当にやりたいことってやっぱりダンスで、それ以外は考えられない。
色んなことを考えて
E-girls
Flower
E.G.SMILE
HiGH&LOW
色んなことが頭の中をぐるぐるまわり、明確になってゆく自分の思いは、やっぱり1つだった。
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蘭の花(プロフ) - ちょこちっぷさん» 嬉しいお言葉…ありがとうございます。私にとっても大事なこの作品が何か響いていたら幸いです(^^) (2020年3月25日 0時) (
レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - 久々に占ツク開いて初めに読んだ作品がこれでよかったです。占ツクで沢山の作品を読んできて、泣いたのはこれが初めてです。この作品を読めて幸せです。 (2020年3月23日 0時) (レス) id: cf6328cb96 (このIDを非表示/違反報告)
Knnnnn(プロフ) - ガッツリ書いても全然大丈夫です！読みたいです！ (2019年11月3日 13時) (レス) id: 8d750d6dbf (このIDを非表示/違反報告)
cocona(プロフ) - 全然大丈夫です！！読みたいです！！！ (2019年11月3日 4時) (レス) id: 6508ac86aa (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 書いて大丈夫です！！逆に書いて欲しいです！！ (2019年11月3日 1時) (レス) id: c8d254b03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年9月27日 19時
