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いつまで待てば返信が来るのか、
いやもう返信しなくて良いから、
読むだけでいいから、
いつになったら読んでくれるんだろう、
とか考えて、発した声は熱い感情とは裏腹に頼りなく震えていて、部屋に吸い込まれていく。
携帯をもう一度開く。
未読のままで、またため息をついた。
聖なる夜
隣の北人さんの部屋から聞こえてくる明るいクリスマス・ソングが胸に沁みて、辛くなって、目を閉じたけど気持ちは消えなかった。
トーク画面をしばらく見つめたままで
「……え？」
急に既読がついた。
思わず身体を起こしてそのまま待ったけど、返信は来なくて、痺れを切らして言葉を打ち込んだ。
『返事してよ』これも既読がすぐについた。
彼女が何を考えているのか、全く分からなくて、でも衝動的に溢れてくる欲望が自分を突き動かしていた。
かっこ悪、とか余計なこと考えるヒマもないくらい必死で。
『声が聞きたい』『電話していい？』
胸にたまっていた気持ちと息をぜんぶ吐き出したくて、深呼吸した。
それから彼女の返信を待った。
『5分なら』
そっけない返事でも嬉しくて、発信ボタンを押した。彼女はすぐに出た。
「……ひさしぶり」
「………、」
「…何か言ってよ」
「……樹くん…」
久々に彼女が呼ぶ自分の名前を聞いて、自分の名前が何か特別なもののように思えるくらい、気持ちが痛いくらいに溢れていた。
「なんで無視してたの？」
「………ごめんなさい…」
「…誕生日、おめでとう」
そう言うと、彼女は黙りこくった。
電話越しに、現場のざわめきが聞こえてきて、『いけるメンバーはもう行って！』『ちょ、夏恋はやく行きなって』『誰かー！あたしのピアス知らない？』彼女の鼻をすする音
口数がやたら少ないのは泣いているからだと気がついて、バチン、と頬をひっぱたかれたような感覚が襲って、目が覚めた。
「なんで泣いてるの？」
「…………なんで…？」
「え？」
「なんで……？…なんでこんな想いしなきゃいけないの…！？」
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「…Aちゃん」
「………」
「Aちゃん？」
「……っ、…、」
やっぱり明らかに彼女は泣いてて、頭の中がパニくる。なんで
「Aちゃん…大丈夫？」
「…大丈夫なわけないでしょ…！」
突然の大声に閉口した。
悲痛な声だった。
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蘭の花(プロフ) - ちょこちっぷさん» 嬉しいお言葉…ありがとうございます。私にとっても大事なこの作品が何か響いていたら幸いです(^^) (2020年3月25日 0時) (
レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - 久々に占ツク開いて初めに読んだ作品がこれでよかったです。占ツクで沢山の作品を読んできて、泣いたのはこれが初めてです。この作品を読めて幸せです。 (2020年3月23日 0時) (レス) id: cf6328cb96 (このIDを非表示/違反報告)
Knnnnn(プロフ) - ガッツリ書いても全然大丈夫です！読みたいです！ (2019年11月3日 13時) (レス) id: 8d750d6dbf (このIDを非表示/違反報告)
cocona(プロフ) - 全然大丈夫です！！読みたいです！！！ (2019年11月3日 4時) (レス) id: 6508ac86aa (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 書いて大丈夫です！！逆に書いて欲しいです！！ (2019年11月3日 1時) (レス) id: c8d254b03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年9月27日 19時
