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健太は、「…そっか」と言った。
健太の髪がさらさら風になびく。
A「…だから、昨日言った気持ちは…変わらないかな」
健太「…そっか。」
A「…うん」
健太はAの俯いた横顔を見て、口を開いた。
健太「…俺 Aのこと好きだよ」
A「……健太くん。」
Aはひどく傷ついた顔をした。
健太「もう遅いよなぁ…分かってるけど」
A「……」
健太「…多分今日逃したらもうAには言えないって思ったから。」
A「……」
Aは下を向いて瞳を閉じる。
健太はそっとその髪を撫でようと手を伸ばしたが、触れる前にその手を引っ込めた。
健太「…ごめん。」
A「…健太くんのこと…大好きだったよ。」
健太「…うん。」
A「…健太くんが私に好きって言ってくれるなんて、…ていうかそもそも月LINEで誘ってくれるなんて、最初の頃の私に言ったらきっと目眩がしちゃうだろうな。」
健太「……」
A「でも…大好きだったからこそ…昨日は傷つくこともあったから…」
健太「…ごめん。」
Aは涙を手の甲でおさえながら
そう言った。
A「…自分でもどうしたらいいのかわからないけれど…」
健太「…うん。」
A「昨日落ち着いて考えてみて…今日も考えて……私は…」
Aは息を吸った。
A「…健太くんへの気持ちはなくなっちゃったのかも…って…」
しばらく沈黙が続いた。健太は髪の毛をくしゃくしゃとさせ、もう一度息を吸う。
A「…健太くんごめんね…」
Aは掠れた声で、でもハッキリと言った。
健太は項垂れていたが、何度か頷いた後に口を開いた。
健太「…Aの気持ちは分かった。…ごめん。」
A「…」
Aは泣きそうになってうつむく。
健太はそんなAを見て、薄い唇を割った。
健太「……これは俺の独り言だから。…聞かなかったことにしてもいいから。」
A「…何…？」
Aは戸惑ったように健太を見つめる。
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雪(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！もうずっと一途な壱馬くんに心臓ドキドキしぱっなしでした！蘭の花さんの文章力に尊敬でしかないです！今後も素晴らしい作品を期待してます！！ (2023年4月4日 23時) (
レス) id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です北人君とRIKU君と壱馬君と翔吾君と樹君と慎君大好きです最高です完結おめでとうです (2020年9月24日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 一気見しました(^^;)脱落からのシンデレラタイムはもう号泣でした( ；；)私の中では健太だったので最後は衝撃でした(TT)なかなか自分の中で消化できず健太が忘れられません(笑)健太を選んだパターンも読みたいなと思いました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - はじめまして。初めてコメントさせていただきます。蘭の花さんの作品大好きです！初めて読んだのが半年間のメランコリーでした。それからオオカミちゃんを読んで、オオカミちゃんの世界観から抜け出せず、数ヶ月経ちやっとオオカミくんを読みました。気付いたら朝で (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年7月22日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月20日 18時
