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3人目の男子ーー…
…ーーー…樹
横澤『うわぁー！』
Ami『信じてるよ？！信じてるからね？！』
告白するのはーー…晴美。
濃いルージュを引いた唇はかたく結ばれていて
柔らかな暗い髪の毛がひゅるひゅるとなびいた。
オオカミの着ぐるみを着た樹の前まで
迷いなく歩いてくる。
そして、少し考えた後に口を開いた。
晴美「…えっと。まず…樹くんは最初から話しかけてくれて。最初は年下って言うこともあって少し躊躇う自分がいたけど、いつも真っ直ぐに伝えてくれる言葉が本当に嬉しかった。
樹くんは年下なのに私より年上みたいで、仲良くなった途端に毒舌になって…笑」
晴美は話しながら顔をほころばせる。
晴美「マイペースなところとか、でも周りをよく見ていたり、メンバーのこと励ましてあげたり、そんな樹くんに惹かれていたし、一緒に過ごした時間は宝物だなって心から思います。だから…、」
ふう、と息をはいた。
晴美「オオカミじゃありませんように…」
晴美はそう言って震える手を伸ばした。
白雪がはらりと宙に散り、視界を埋めてゆく。
晴美はただ目の前を真っ直ぐに見つめながら
その時を待った。
樹の手は長いこと動かなかったが、
不意に風船を持った手が動き始める。
風船を持った手が晴美の伸ばした手に
そろりと近づいた。
横澤『待って…、』
Ami『お願い…！』
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風船を持った手が、晴美のぴんと伸びた指先に触れた。
晴美がそれを掬い上げようとした時…
樹は手から風船を放した。
咄嗟のことにぴくりと反応した晴美の指。
横澤『え、待って…』
Ami『いやーー！！！！』
赤い風船が、青い空に一瞬にして飛ばされて消えてゆく。
晴美はただそれを呆然と見上げていた。
.
樹は
オオカミくん
だった…
横澤『うそ！うそ！！』
Ami『…最低…！！！最低ーー！！』
松田『まじか。まじか…！』
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雪(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！もうずっと一途な壱馬くんに心臓ドキドキしぱっなしでした！蘭の花さんの文章力に尊敬でしかないです！今後も素晴らしい作品を期待してます！！ (2023年4月4日 23時) (
レス) id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です北人君とRIKU君と壱馬君と翔吾君と樹君と慎君大好きです最高です完結おめでとうです (2020年9月24日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 一気見しました(^^;)脱落からのシンデレラタイムはもう号泣でした( ；；)私の中では健太だったので最後は衝撃でした(TT)なかなか自分の中で消化できず健太が忘れられません(笑)健太を選んだパターンも読みたいなと思いました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - はじめまして。初めてコメントさせていただきます。蘭の花さんの作品大好きです！初めて読んだのが半年間のメランコリーでした。それからオオカミちゃんを読んで、オオカミちゃんの世界観から抜け出せず、数ヶ月経ちやっとオオカミくんを読みました。気付いたら朝で (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年7月22日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月20日 18時
