8-�� 誰のせい？ ページ38
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8月
9月に出すE-girlsの新曲の振り作りを任された。
選抜のメンバーはAnniversary!! とほぼ一緒でボーカル構成も何も変わってなくて、内心はやっぱりため息
今回はかっこいい楽曲なのに、同じメンバーで同じ構成、プロデューサーから指示されたフォーメーションもほぼ同じ。
E-girlsが目指してるのはどこなんだろう。
わたしが本当にしたいことは何なのか分からなくなる、そんな毎日
スタジオに籠もって振りを考えるけど、何も思いつかない。
やりたい構成、取り入れたいステップ、演出、色々考えていたことはあったのに、何もかもおかしな気がしてきた。
こんな時は、希に連絡。
『進まない』『振り作りしてるんだっけ？』『うん』『しょうがない、差し入れ持ってったげる』『やった』
この前もこのスタジオで1人で練習していて樹くんが来てくれた。
疲れちゃって脚が痛くて、寝っ転がったらいつのまにか寝てしまっていて…
あのときの彼の焦ったような顔が思い浮かんだ。
サラサラの前髪が少しだけ乱れて、そこから覗く瞳は綺麗で真っ直ぐで、わたしを心配そうに見下ろしていた。
会いたいな、何してるんだろう
身体を床に預けて力を抜いた。
…“『…樹くん、Aのこと好きなんじゃない？』”
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「おつかれ〜」
「あ、希」
「はい。差し入れ」
希が午後の紅茶のミルクティーを手渡してくれた。身体に悪いけど…でも好き、これは昔から
「何してたの？今日」
「あたしはトレーニングしてた」
「あ、そうなんだ」
「真波さんもいたけど、もうちょいやるんだって」
「わたしもやんなきゃ…」
「Aは痩せすぎ。不健康だよ」
「食欲わかない」
「いつか倒れるよ？ほんとに」
「へいきでーす」
「あ。もう…身体大事にしなきゃ」
午後ティーを口に含んでもう一度、曲を流した。サビは考えた。サビ前のAメロBメロは何も決めてない。構成も…何もアイディアがわいてこない。
ぼうっと、宙を見つめた。
希が訝しげな表情で顔を覗き込んでいた。
「…樹くんのせい？」
なんとなく想像はついてた、はずなのに。
「なにが」
「A…最近ずっとぼーっとしてる。樹くんがライブに来た、あの日から」
「…違うよ」
「違くないでしょ…」
「樹くんは関係ない」
「絶対、あるよ。」
「なんで？」
また、胸が苦しくなった。
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蘭の花(プロフ) - Lさん» 気づくのが遅くなりました汗 本当の小説のようなんて本当に嬉しいです。今後もまだまだ続くので、ゆっくり読んで下さいね(^^) (2020年5月8日 18時) (
レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
L - 今まで読んでいた夢小説の中で1番文章がしっかりしていて、言葉選びもほんとの小説のようですごく感情移入して読めました。この先どうなるのか気になってしまい、一気に読んでしまいました。続きも楽しみに読ませていただきます！ (2020年4月29日 20時) (レス) id: 3835f70abc (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - h_r_k_yさん» ありがとうございます(^^) (2019年9月23日 14時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
h_r_k_y(プロフ) - 一気に読んでしまいました^ ^更新楽しみです！ (2019年9月23日 13時) (レス) id: 4d2b3f43a7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - ひかるさん» ありがとうございます(^^) (2019年9月14日 20時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年8月23日 21時
