悪魔と私の恋愛論 (JIMIN) (ページ31)

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Taehyung side

「なーんだ、簡単にくっついちゃって…面白くないなぁ」

JN「とか言って嬉しい癖に..

どう？親友と『好きな人』が幸せになるのを見る気分は」

「……最高」

空はこれでもかってくらいの晴天。

神様まで祝福ムードの今日。

ゴーン……ゴーーーン

教会の鐘と共に扉が開き現れたのは、
王子様みたいなスーツに、過去最高のスマイルで現れた俺の親友と、
真っ白なドレスに身を包んだ世界一綺麗な俺の…好きな人。

何ヶ月か前に上司から渡された1冊の釣り書。

RM「お見合いしてみない？」

俺は女の子と遊ぶのが好きだし、身を固めるなんてゴメンだねって思ってた…写真を見るまでは。

開いた写真に写ってたのは隣の部署のAちゃん。

可愛い。

こんなにマジマジと見たのは初めてで、写真で気になったら本人も見てみたくなって、こっそり目で追うようになってた。

でもね、気づいちゃったんだ。

隣でジミナも同じように目で追ってることに。

大丈夫だよ。
俺はまだ日が浅いんだから。

親友と好きな人が結ばれる？
そんなハッピーエンドもいいんじゃない？

きっと素直に慣れないジミンだから、俺がきっかけをあげなきゃ。

これは俺からのプレゼント。

JN「どう？俺の従姉妹とお見合いした気分は？」

「あ、それ俺行ってないです」

JN「は？」

「ジミンが行きました」

JN「…お前、Aの事好きじゃなかったっけ？」

取引先のジンさん。
まぁ、よくお世話になってるけどホントによく周りが見えすぎる人。

あーぁ。
この人の仕業だったかぁ…。

「…好きじゃないですよ」

JN「……そ？
テヒョンは優しすぎるから、自分の事も大事にしろよ？」

ありがとうジンさん。

でもね、これで良かったって心から思うよ。

世界一幸せな2人の未来に

「……幸あれ」

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