天使12 ページ13
心珀side
『ありがとうございました!!』
「いやいや、こちらこそありがとう」
「楽しかったよ」
『僕も楽しかったです!』
すごい、スッキリした。歌うのって、こんなに気持ちいいんだ、
新しい娯楽を見つけた。
「これなら、全然もうデビューしても問題ないと思うよ」
そんな、褒めすぎですよ、
『全然、僕なんてまだまだですから』
「その謙遜しがちなとこもいいね」
「ジャニーさんのとこ、戻ろっか」
与えられた時間より、少し短いけど、いいのかな?
小林さんに続いてレッスン室を出る。
コンコン
「ただいま戻りました。小林です」
「入っていいよ」
「どうだ?心珀は」
おじいちゃんが小林さんに向かって問いかける。
「いやぁ、驚きましたよ!こんな才能のある子がいたなんてって!」
間接的にではあるけど、褒められるのは嬉しい。
僕なんて、まだまだなのに
「そうかい、それなら…」
おじいちゃんは、書類を出し、判子を押す。
『おじいちゃん?』
「心珀、今日から正式にジャニーズじゃ!」
え、ほんとに?!
やったぁ!
『おじいちゃんっ!ありがとっ!』
自然と頬が緩むのを感じる。
「準備が出来次第、ジャニーズWESTとして、デビューになる、いいかい?」
『うんっ!』
ジャニーズWESTと…
大好きなジャニーズWESTと一緒に、輝ける!
その事実がとてつもなく嬉しかった。
でも、受け入れて、くれるかな、
僕なんかを…
「明日、ジャニーズWESTとの対面をしよう」
明日…
今から緊張する。
「今日は、もう疲れただろ。家に帰ってゆっくり休むといい。」
僕が仕事終わるまで、ここでまってられるかい?
と問うてきたので、コクリと1つ頷いた。
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