#63 あーん ページ17
･
海人「ダメだよA、
そういうことを簡単に言っちゃ。
僕だって男だよ？わかってる？」
私から視線を外さない海人くん。
その瞳に吸い込まれそうになる。
『ごめんね、気をつける』
海人「素直に嬉しいけどね」
今度はいつも通り眩しく笑ってくれた。
海人「口開けて」
『え、うん(？)』
素直に従うと、
海人くんはたこ焼きを1つとって
1度自分の口元に持っていった。
ふーふー と冷ましてくれてから
私の口元に持ってくる。
もしかして……
海人「はい、あーん」
『あ、あーん』
ちょっと戸惑いながらもﾊﾟｸｯと
たこ焼きを食べさせてもらった。
平野くん天才！
めちゃくちゃ美味しい。
『すごく美味しい』
海人「熱くなかった？」
『うん、大丈夫。ありがとう』
海人「食べたいだけ食べていいよ」
『え、でも……』
海人「Aが美味しそうに食べてるだけで
僕は満足だからさ」
『じゃああと一つだけもらうね？』
海人「一つだけでいいの？」
『うん。私も海人くんが美味しそうに
食べてるだけで満足なの』
イケメンが食事をしてるところを
見るだけで幸せよね。
え？私だけ？
海人「やっぱり優しいね」
『ありがとう。
でも普通の人ならもういらないって言うよ。
私は自分の欲に勝てなくて
海人くんに甘えただけ 笑』
海人「違うでしょ。
僕が「Aが美味しそうに食べてるだけで
満足だからさ」って言ったからでしょ？」
なんでわかるの？
海人くんが満足できるようにと思って
あと一つだけもらうって言った。
なんでもお見通しの海人くん。
『すごいね、海人くんは』
海人「Aのことならなんでもわかるよ」
2人で笑い合う。
この時間がとても大切なように思えてきた。
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かいとん - おめでとうございます！他の作品も楽しみです。 (2020年2月16日 4時) (
レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - みーさんさん» ありがとうございます！！ (2018年10月1日 21時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^o^*) (2018年10月1日 1時) (レス) id: 2f3f1aaf25 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - 亜美さん» りょーかいです！遅くなるかもですけど... (2018年9月22日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - 夜分遅くにすみません。中々読む事が出来ず、やっと読めました。リクエストの事なんですけど、書いて頂けるのなら番外編でいいですよ。 (2018年9月22日 3時) (レス) id: 805d57abf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリー☆ | 作成日時：2018年8月11日 0時
