#57 岩橋玄樹 ページ11
･
海人「意外と怖くなかったね」
『……あは、そうだね((ｹﾞｯｿﾘ』
海人「ちょっと休もっか 笑」
頑張って強がってみたけど
海人くんには気づかれたみたい。
校庭のベンチに座って
海人くんが「ちょっと待ってて」と。
飲み物を買いに行ってくれた。
『怖かった……』
俯きながら独り言を呟く。
＊「やっほー」
聞き覚えのある声に顔を上げると
『岩橋くん！』
玄樹「今 休憩中？」
『うん』
玄樹「俺も今休憩もらった」
『そっか。あ、座る？』
玄樹「うん、ありがとう」
岩橋くんは私の隣に腰掛けた。
『すごい……可愛い』
玄樹「そう？さっき女の子に間違えられた」
『だって女装してるんだもん』
岩橋くんには女装がぴったりだと思って
蒼葉と一緒に衣装を準備した。
玄樹「Aも可愛いね」
『ありがとう』
玄樹「やっぱりメイクした方が
断然 可愛いでしょ？」
『そうかな？』
玄樹「そうだよ。だって俺も
Aのこと好きになったんだもん」
『へ？』
聞き間違いかしら？
玄樹「ねぇ、結構前から
言いたかったんだけどさ、
俺もAのこと好きになっていい？
もう好きだけどね」
『……』
玄樹「ダメ？」
そんな上目遣いで言われたらNoとは
言えない。
恐るべし女装玄樹ちゃん。
『……ぃぃょ』
玄樹「ほんと？」
『逆にいいの？私なんかで』
玄樹「うん」
『ありがとう』
ﾆｺｯと笑った岩橋くんは勢いよく
立ち上がった。
玄樹「海人と回ってるんでしょ？」
『うん』
玄樹「じゃあ俺はこれで」
『わかった』
玄樹「また夜に誘いに来るよ」
『……うん』
うちの学校は、夜にグラウンドの真ん中で
キャンプファイヤー的なことをする。
そこでは告白大会だったりとか、
火が消える瞬間を一緒に見届けた人と
結ばれるとか。
変なジンクスなどがある。
昨年の私はどうでもよかったけど、
今年の私はちょっと気にしている。
想いを寄せてくれる人が2人もいるのだ。
海人「お待たせ。はい、お茶」
『ありがとう！』
海人「どういたしまして」
私は海人くんに渡されたペットボトルを
開けて、1口飲んだ。
海人「次はA組行こっか」
『うん』
A組は確か……占い？
遙花と萌色が言ってた。
噂によると結構当たるらしい。
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かいとん - おめでとうございます！他の作品も楽しみです。 (2020年2月16日 4時) (
レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - みーさんさん» ありがとうございます！！ (2018年10月1日 21時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^o^*) (2018年10月1日 1時) (レス) id: 2f3f1aaf25 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - 亜美さん» りょーかいです！遅くなるかもですけど... (2018年9月22日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - 夜分遅くにすみません。中々読む事が出来ず、やっと読めました。リクエストの事なんですけど、書いて頂けるのなら番外編でいいですよ。 (2018年9月22日 3時) (レス) id: 805d57abf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリー☆ | 作成日時：2018年8月11日 0時
