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白い煙の中、教師たちから怒られるであろう。と怯えたピーターを1人でコンパートメントに置いて、僕は率先して悪戯を仕掛けに行ったジェームズとシリウスを探した。
もちろん、この2人が犯人だ。
アイデアを出したのは僕だけど。
3号車は僕らが居るという噂を聞いたからか、あまり生徒は乗っていないようだった。
その事を不満に思ったジェームズは面白くないとぼやきながら、噴射させる予定の粉を通常よりも2倍用意して爆発させたみたいだ。
3号車は真っ白な世界になってしまった。
僕は元々4人でいたコンパートメントの窓を急いで開けて向かいの窓も開けに行く。
その後、他のコンパートメントも開けに行く為
呪文を使って軽々とコンパートメントの窓を開けて行った。
『リベラーレ』
おかげで白い煙は僕の周りは薄まっていく。
その時、前から人がくるのがうっすら見えた。
手だけが僕の左胸辺りにポンっと軽くぶつかる。
すぐにその手の持ち主が誰が分かった。
正直、その手の細さや色合いで確信は持てなかったものの予想はついた。
ただ、僕の頬は上がっていく。
彼女の謝罪の言葉で確信した。
彼女はA。
『A？』
その時、彼女は僕に気付いたのか安心したように腕の力を抜いて僕から手を離そうとしたけれど、それを食い止めるように彼女の手の上から手を重ねる。
ずっと触れたかったし、なんだかこの白い煙に包まれてお互いが見えないながらも出会えた事に奇跡を感じた。
もう、休暇明けまで会えないものだと思っていたから。
彼女は僕が手を重ねた事に驚いて、
「あ、その、手を離すわ。」
そう言ったが、お互いが煙で前も見えない空間の中、
繋がりが見つからずに消えてしまうような気がして嫌だった。
『ダメだ。もう少しこのままで居て、』
そう伝え、煙が窓の外へ逃げて行くのを待っていた。
徐々にお互いの姿が見えてくると彼女は顔を真っ赤に染めている。
きっとこういうシチュエーション慣れてないんだろうな。
僕も慣れていない。
でも、好きな子だから。
大切な子だから離したくもないし、誰かに横取りされたくも無い。
彼女は物ではないけれど本能として男としての独占欲だろうか。そういう少しグレーな部分が身体の中で渦巻いていくようだった。
「ねぇ、も、もう離してもいい？」
『あぁ、ごめん。ちょっと怖くて。』
「そうだったの？ なら離すなんて言ってごめんなさい。」
『いや大丈夫。送るよ。君のコンパートメントまで』
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しゃぼん(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!!これからも不定期な更新ですが頑張らせていただきます…!! (7月10日 20時) (
レス) @page41 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ちょーーー素敵な物語で一気見してしまいました🥺次回更新も陰ながら楽しみにしてます！ (6月20日 10時) (レス) @page1 id: aecf5d2965 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 了解です🫡またこの作品とはガラリと変わった雰囲気で届けれたらと思ってます!!更新頻度は遅くなりますが引き続きよろしくお願いします (2023年4月16日 21時) (レス) @page33 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 新シリーズですがやはりハリポタが私個人としては嬉しいです！😍 そして夢主ちゃんがリーマスへの愛を自覚してくれてこれから先が楽しみです！🤭 (2023年4月1日 19時) (レス) @page33 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 分かります、書いてて思ってます😌 (2023年3月20日 23時) (レス) id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃぼん | 作成日時：2023年2月23日 23時
