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複雑だった。
彼女とは校内の図書室とは言えど甘いひと時を過ごせたという気持ちではいるし、スネイプという煩わしい人物にも気づけた。
そして、彼女からの好意さえも。
よく、シリウス達と絡んでいるとお前は鈍感野郎だ。
なんて言われるが、僕はそんなに鈍感な方ではなく人の気持ちについてや、人間関係には敏感なほうだ。
ただ、それが凶とでて疲れる時もある。
「…マス！リーマス！」
『っ！なに？』
その時、初めてジェームズの声が耳に入ったし、目の前で僕の顔を覗き込む彼に気づくことが出来た。
「…もうすぐ満月だからかい？
君、最近ボーッとする事が増えたな。」
「何言ってんだよ、どうせ女のことさ、」
「女？まさか、リーマスもリリーの事が、」
「それはないよ。ジェームズ、」
何故、エバンズが出てくるのか。
そう呆れる事もあるが、わかる気もする。
よく、僕らとつるんでいる同学年の女の子と言えばリリー･エバンズだろう。
同じ寮でもあるし、なんたってジェームズがデカい声でいつもエバンズの名前を叫んでいる。
それに、あんなに堂々とアピールしている彼を見ているとどう考えてもエバンズの事を異性として好きになれそうにない。
それは、鈍感で有名なピーターでさえも遠慮している部分であった。
『別に、何も無いよ。
ジェームズの言う通りだとおもう。
帰りに医務室に向かうよ。先に行ってて。』
薬草学の授業の帰りである地下牢からの階段を登りながら僕は彼らと離れることを選んだ。
満月は月に一度必ずとやってくるものであり、
特に恐れることは無い。必ずなのだから。
ただ、今不思議と悩ましく思うのはあの日どうして彼女にあんなにも焦ったかのようの積極的になってしまったのだろうかという事だ。
それに、僕はあの日自分の好意を彼女に示したものの
ハッキリとは口にせず彼女から火をつけるように命じた。
彼女の優しさと弱さに漬け入って、僕が助けると善人のフリをして。
廊下では天気がいいからか瞼を開けるにも力が必要になってくる。
そんな様子にうざったく思いながら唇に手を添えて、
彼女の事を考えていた。
．
そう、彼女とのこれからを。
．
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急激にお気に入り登録と評価数が増えていて驚いています
本当に感謝しかないです。
私が頑張れるよう引き続きコメントと高評価お願いします🙇♀️
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しゃぼん(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!!これからも不定期な更新ですが頑張らせていただきます…!! (7月10日 20時) (
レス) @page41 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ちょーーー素敵な物語で一気見してしまいました🥺次回更新も陰ながら楽しみにしてます！ (6月20日 10時) (レス) @page1 id: aecf5d2965 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 了解です🫡またこの作品とはガラリと変わった雰囲気で届けれたらと思ってます!!更新頻度は遅くなりますが引き続きよろしくお願いします (2023年4月16日 21時) (レス) @page33 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 新シリーズですがやはりハリポタが私個人としては嬉しいです！😍 そして夢主ちゃんがリーマスへの愛を自覚してくれてこれから先が楽しみです！🤭 (2023年4月1日 19時) (レス) @page33 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 分かります、書いてて思ってます😌 (2023年3月20日 23時) (レス) id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃぼん | 作成日時：2023年2月23日 23時
