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死の直前に、人が走馬灯を見る理由は、
一説によると
今までの記憶や経験から、迫りくる死を
回避する方法を探しているのだという。
ー
「お兄ちゃん、私が守るからね。」
「何言ってんだァ、俺が守んだよ」
「違うよ！俺が守るんだ！」
顔が霞み良く見えない。声もボソボソとしか。
ただただ優くて儚いそんな雰囲気が漂ってる。
「僕が守ってあげるからね！」
「……あぁ。」
何だテンションの差。片方は興味ねェってか。
冷たくて冷酷な雰囲気が犇々と伝わってくる。
「僕ね僕ね！Aを守る為にノート書いてるんだ！見る？見る？」
「……あぁ。」
そうだったな、これは走馬灯だ。私の記憶だ。
私と出久が小学生くらいの時の記憶だったな。
冷酷な態度をとってたのは、私って訳だよな。
「Aの個性は、近距離にも中距離にも遠距離にも強い！Aを欺くには、速度が大事なんだよ！」
「……守る方法じゃねェだろ。」
「これからだよ！多分、Aが死にそうな時は、速度に対処出来ないからだと思うんだ！」
「あ？」
「反応は出来てるけど、対処は出来てない！」
「……貶してんのか。」
「いやいやそんなんじゃないよ！その対処方法を考えたんだよ！」
「……そーか。」
「距離を取って、体制を立て直す！目標が下がったら相手が前のめりになる！そしたら体制が崩れて、目線も自然と下になるから……」
「それが出来りゃそうなってねェんだよ。」
そんな方法なんか通用する訳ねェって思った。
だから今まで、この事を忘れていたって訳だ。
でも死の間際に思い出したって事はあれだろ。
出久の対処方法が正に使えるって事なんだろ。
「俺が守んだからなァ？他の奴には守られんじゃねェぞ。」
「……つまり、死ねって事か？」
「姉ちゃんの強さを理解してこそのあれだろ！」
鬼に会う前には、もう戻れないって諦めてた。
でも全然そんな事はなくて。生きてたら可能。
また、仲良く暮らす事だって叶うんもんだよ。
実弥と同じ様な感じで、出久にも接せるんだ。
己が死ぬかもしれない時に出てきたんだから。
私の兄は出久な訳で。私の家族も出久な訳で。
私がちゃんと素で触れ合えば、溝も出来ない。
ー
「A少女ッ！」
走馬灯から回帰した私が把握した情報その一、
煉獄さんに抱えられている。
その二、
「……遅れてすまなかった！」
オールマイトから、笑顔が消えている。
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五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» お褒めに預かり光栄です！無惨が出てくるの、随分と遅れましたね。すみません…… コメント元気出ます！いつもありがとうございます！ (2020年11月16日 19時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - ついに、無惨が出てきましたね！！無惨の頭を心配しないって……。wwwwwごめんなさい。笑っちゃう。五十珠さん、小６でこんな感動する物語を……。その能力、同じ小６の私に分けて欲しい！！羨ましいです！！(来年で中学生。私も楽しみです) (2020年11月16日 17時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» あれは泣きます！長男力が尊い……というか推しじゃないけど推せる！私は小6ですよ！ (2020年11月13日 18時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無限列車、観たんですね！！私もです！最後の猗窩座が逃げる時、炭治郎の言葉に泣きました(´；Д；`)後、猗窩座の口調が掴めないのは分かります！！5期は…来年の四月くらいでしたっけ？(話の展開がはやい人)もしかして今、五十珠さんは小６？ですか？ (2020年11月12日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - ちかぱさん» ご指摘ありがとうございます！直しました！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年10月25日 20時
