152話 ページ7
「貴重な授業時間を奪ってしまってすまないね」
根津が続ける。
「これはこちらの用事だから補習の時間は確保するつもりだけど、休憩時間は取り返せない。こちらの問題で迷惑をかけてしまって申し訳ないが、少々付き合ってほしい。
もちろんこれから君に迷惑はかけないし、十分配慮もする。だから我々を信用して──────」
『──────校長』
Aが根津を真っ直ぐ見つめて口を開いた。
何名かのヒーローが眉をひそめたが、Aは気にする様子もなくため息を吐いた。
『私がここに呼ばれている時点であなたたちだけの問題じゃないことはわかります。
言いましたよね？ さっさと終わらせましょう』
ここ会議室には、根津、オールマイトをはじめとしたヒーローが集まっている。もちろん相澤もだ。
ヒーローはオフィスチェアーに座っている一方で、Aは即席のパイプ椅子に腰掛けていた。居心地が悪かったのか、無造作に足を組んだ。
「
「事件の概要を説明すると──────･･･」
全国各地で37件。
噛みちぎられたように欠損した遺体、飛び立った大量の血液。
欠損した部位は周辺を捜索しても発見されなかった。
「遺体の死亡推定時刻は決まって日没から日出の間」
『ッ……』
Aが歯をギリッ、と噛み締めた。
『それを……機密情報を私に話したのは、なんでですか？
…………いや、いいや。もう確信があるんですか』
「お前がそう言うってことは、確信していいってことだな」
相澤が怪訝な表情で言う。
Aは下を向いた。そして顔を上げてヘラッと笑って、
『……ですね』
と言った。
その笑顔は感情を抑えつけたように完璧だった。
＊
「────つまり、人肉を食らう�犖沈��瓩療─帖�」
オールマイトが自分で言って分からなくなかったのか、語尾を上げて首を傾げる。
「まあ、人が人食ったら死ぬもんな……」
プレゼントマイクが珍しく小声で呟いた。
ヒーローらが手元の資料を見つめて、うーんと唸る。その資料はヒーロー公安委員会から届いたもので、極秘情報が載っていた。その情報は、とても奇妙なものだった。
「誰か心当たりのある者はいないかい？」
根津が聞いた。
相澤が手を挙げる。
「人から聞いた話なのですが」
「構わんよ」
──────大正時代には�狄誘瑤さ喚瓩�いた。
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夢花(プロフ) - きみさん» そうなんですか…！はい！頑張って読んでいきます!!! (2021年6月26日 11時) (
レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - 夢花さん» おおっ！一気読み…！ありがとうございます！面白すぎてだなんて……照れますねぇ照れますねぇ…… あっ、恋愛の方はオチが決まってないのでグダグダですけど、良ければ楽しんで下さい！コメントありがとうございました！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あぁなんか…波乱の予感がする…恋愛の方で…あっ、どうも。面白すぎてここ迄一気読みしました!!! (2021年6月25日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - しのぶ、ねじれちゃん推しなんですね！私はむいくん推し(≧∀≦)もう、かわいっくて、かっこよくて‥‥くふふふ←もう、心臓持ちません！もう、もう、心臓があああ（彼女は今、興奮状態です。繰り返します。彼女は今、興奮状態です。） (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無惨キターここから、鬼殺隊のみんなに会うのかな？ (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年9月17日 7時
