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切島side



「この事は、Aに……」

切島『言わねえよ…』


八百万の話を聞いて、俺たちは行くと決めた。

だが、Aに言わない。言いたくないんだ。



「どうしてだ?Aだって……」

切島『駄目なんだよ…!』


彼奴だって悔しい思いしてんのは分かってる。

助けに行く方法を考えてんのも、分かってる。

居場所が分かれば、一人でも乗り込むだろう。

爆豪と仲良かったからな。でもこれは駄目だ。



「……切島?」

切島『もう彼奴を、危険な目には合わせらんねぇ…』


USJの時だって、ヒーロー殺しの時だってだ。

本物の敵に怯みもせず、相澤先生を守る行動。

何より、敵が去り行く最後に大見得を切った。

ヒーロー殺しの時は、公表は一切されてない。

でもな、俺ァあの日に分かっちまったんだよ。

ニュースの写真、彼奴の技による怪我だった。

Aと戦った時に出来た、俺と同じ怪我だ。




「……お前も聞こえた(・・・・・・・)のか?」

切島『どういう……』

「俺が敵と戦ってる時、Aの声が聞こえた。もう一人の声もな。」

切島『同じかよ…』


俺は施設に居たが、Aの声は聞こえてた。

全部じゃあないものの、あらましは筒抜けだ。

Aが、もう一人に止められているのもな。



えー…良くそれで動けるね ?
治癒でもしてるのかな ?

もう辞めろ ! 俺が引き受ける !
そのままじゃお前、死ぬぞ ?

今までにない程、背筋が凍ったのを覚えてる。

本人はそこまでの状態だと気づいてなかった。

それから静かになり、何も聞こえなくなった。

段々と、尾白や先生の顔も、青ざめていった。

結局、その静けさは音量の問題だったらしい。

普通の音量の時は、聞こえなかったみてえだ。




「……分かった、俺も言わない。」

切島『ありがとな…』


轟の了承も得てからAの病室を目指した。

ある部屋から、リカバリーガールが出てきた。




「……君ら、Aのとこに来たのかい?」

「「!……はい。」」


そのまま通り過ぎると思ってたんで、驚いた。

しかも、Aの名が出るとは予想外だった。




「本人は話さないだろうから、私から伝えくとさね……
今は全身筋肉痛だけ、昨日は左腕の複雑骨折に、足首の捻挫。肋も折れかかってた。」


どうしてだよ、どうしてそこまでやれるんだ?

お前は何をしたくて、そこまでやったんだよ?

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夢花(プロフ) - きみさん» そうなんですか…!はい!頑張って読んでいきます!!! (2021年6月26日 11時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - 夢花さん» おおっ!一気読み…!ありがとうございます!面白すぎてだなんて……照れますねぇ照れますねぇ…… あっ、恋愛の方はオチが決まってないのでグダグダですけど、良ければ楽しんで下さい!コメントありがとうございました! (2021年6月26日 10時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あぁなんか…波乱の予感がする…恋愛の方で…あっ、どうも。面白すぎてここ迄一気読みしました!!! (2021年6月25日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - しのぶ、ねじれちゃん推しなんですね!私はむいくん推し(≧∀≦)もう、かわいっくて、かっこよくて‥‥くふふふ←もう、心臓持ちません!もう、もう、心臓があああ(彼女は今、興奮状態です。繰り返します。彼女は今、興奮状態です。)   (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無惨キターここから、鬼殺隊のみんなに会うのかな? (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:二見 | 作成日時:2020年9月17日 7時

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