愛 さ れ 一 般 人 3【名探偵コナン】

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｢これ｣


『…？』





ふと頭に置かれていた手の重みが無くなり


代わりに白を基調として鮮やかなピンク色の花があしらわれているハンカチが目の前に現れた






｢前、お前に借りたハンカチが汚れたからその代わりだ｣



『…え！いいのに……』






早く受け取れ、と言わんばかりにハンカチを押し付けてくるのが何だか面白くて笑ってしまったのは許して欲しい





『ふふ、ありがとうございます…！

大切に使わせてもらいますね』





お兄さんに笑いかけると
ふ、と優しい笑みを浮かべて私の頭を軽く撫でた








お兄さん、そんな顔出来るんだ









少しお話をしていたら(殆ど私が一方的に話していただけ)雨が止んで明るくなった




空を見上げると虹がかかっており、とても綺麗だった






『おにーさん！虹！』


｢くく、子どもだな｣



『失礼な！』






はしゃぐ私を見てお兄さんは馬鹿にしたように笑う


でも私を見つめる瞳は何処か優しさを滲ませていて






｢じゃあな｣


『…あ！はい、また！』







お兄さんはそう言って背を向けて歩き出した





……この前と同じ真っ黒な服だなぁ





なんて思いながらその背中が見えなくなるまで見つめた









✱✱


この前、名探偵コナンのシャンメリーを見つけて気付いたら手が伸びていて買ってしまいました


お目当ての赤井さんとは出会えませんでしたが、可愛い可愛いコナンくんと出会えました幸せ

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