続 ストロベリームーン〜月と私〜 1

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数時間走った車は…

温泉街へ差し掛かり………

更に少し坂を奥にあがると……









一軒だけ…森林に覆われひっそりと

佇む…趣きのある旅館…









そこに…車は停まった。

わぁ……た、高そうだなぁ……









臣「着いたぞ。降りろ。」









「はぁい。」









入り口をくぐると…綺麗な若女将が









女将「ご予約の登坂様ご夫妻ですね

…お待ちしておりました。」と

三つ指をついてお出迎えしてくれる…









TVでしか見た事のない光景だ…。

仲居さんが荷物を受け取ってくれ…

お部屋へ案内してくれる。









仲居「お部屋はこちらになります。

当旅館は、お部屋に浴衣の用意は

しておりません。浴衣着用をご希望の

場合は、大浴場内の着付け室にて

サービスで、着付けさせて頂きますので

お声かけ下さい。ごゆっくりどうぞ」









着付けまでしてくれるなんて…

何だか凄すぎて…恐縮しちゃう…









「なんか…全部が凄いんだけど…

高そうだね…。」









臣「女将知り合いだし、平日だから

凄い安くしてくれてる。」









え。。。待って。。。

女将知り合いって言った？？









あの…美人若女将だよ……ね。









「…知り合い…なんだ…」









臣「。。。おい。メンヘラ。今、

また…変な妄想、始めたろっ!」









「ぇっ⁈ぃやぁ……」









臣「光希の同級生だから！

あと人妻なっ！！」









安心で思わず顔が緩んだ私…









「よかったぁ……」









臣「ばーか。」









そう言われ…

オデコをくいっと押された……

40→←38 臣

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