12☆ ページ22
……そんな事、
こんなタイミングで言うなんて…ずるい。
顔に熱が集中する感覚に、恥ずかしくなって強く目を閉じた。
『あ、もしかして今、俺の事、ストーカーっぽくて、気持ち悪いなって、思った？』
「お、思ってません。でもあの、今は…私の顔、見ないでください…」
私の顔を覗き込もうとしてくる部長の視線をさけて、クルッと背を向けた。
『……A』
「…ずるぃですょ…急に、名前、呼ぶの……」
『なんで？……ほら、可愛い顔みせて』
背後から私を包み込むように抱きしめ
耳元でそんな事を言いだすから…
私の心臓は、たまったもんじゃない。
『まだ…俺が嫌？』
「い、いやじゃ…ない」
『こうされるのも…イヤじゃない？』
言葉も出ないほど恥ずかしくなって…
ただコクリと、小さく頷いた私に、片岡部長は、抱き締める力を強めた。
『俺の香りは…嫌い？』
「そ、その香水は…まだ苦手だけど、その、何ていうか、片岡部長の匂いと混ざった香りは…イヤじゃ、ない……
です…」
『は……//』
緊張しながら、ぎこちなく、私が言葉を絞り出すと、部長は後ろから私を抱きしめたまま、耳元で驚いたような声を出した。
…今の言い回しはちょっと…
さすがの片岡部長も、引いたかもしれない。
数分前の自分の言葉に反省していると、片岡部長の苦しそうな声が聞こえてきた。
『……なんだそれ…っ』
「あ、あの、何か変な事、言って…すみません……！」
『…じゃなくて…っ…』
「……？」
不安に思っていると、突然片岡部長が
抱きしめていた腕を解き、私の前に回ってきた。
『…マジ、それ反則。俺、ときめきすぎて…死ぬかと思った』
「え…あのっ…」
静寂な部屋で…
じっと…熱っぽい瞳で見つめられ…
『……キス、したい…』
片岡部長は、そっと囁いた後…
私の手を優しく取り、ゆっくりと顔を近づけてきた。
もう少しで…触れる。
そう思った時、
……！！
パッと視界が…明るくなった。
「あ……」
『。。。 電気、ついたな』
私の目を見つめたまま、冷静に言った片岡部長に、ハッとした。
急に部屋が明るくなり、今、自分がどんな姿だったかを…思い出した。
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
