11☆ ページ21
……あつい。
どうしよう…まるで
全身が燃えてるみたいに…あつい
…部長のスーツのサラッとした感触がヒヤッとして…なんだか気持ちがいい。
私は今、部長に抱き締められてる。
あんなに嫌だったアイツと同じ香りも、何故か、今は…そんなに嫌だとも感じない。
そっと私も…部長の背中に腕を回した
部長は私を抱きしめながら…
『…Aちゃん。』
「は、はい」
『今から俺が言う事も…引かずに聞いてくれる？』
「え…あ、はい。」
『…ぉしっ…。』
すぅーはーっ
って…大きな深呼吸をして…バッと私に向き直り、ゆっくりと口を開く。
『……ずっと、君を…見てた。』
「え……」
ゆったりとした動作で、紡がれた言葉に
私の体と脳の動きが…停止した。
『真矢さんの送別会で、Aちゃんが、俺の隣に座った時から、ずっと』
「…！！えっ…真矢部長の送別会って…そんな…っ」
前任の真矢部長が…海外支社へ移動になったのは…3年も前の話。
次々と出てくる、片岡部長のあまりの爆弾発言に驚きすぎた私
ポカンと口を開け、マヌケな顔で固まってしまっていた
そんな私を見て部長は、ふっとやわらかく笑った。
『ふっ、全く覚えてないって…顔だな』
「す、すみませんっ」
『覚えてるわけ、ないか。隣に座ってたって、言ったって、ほとんど話してないしな。』
記憶にない私を許すように、片岡部長は、優しく私の髪を撫でる。
懐かしそうに目を細めて、私を見つめる。
『送別会の時、緊張しながらも一生懸命みんなの、注文をまとめたり、料理を取り分ける姿が、可愛いと…思った。』
「なん、ですか、それ……っ」
『あと、その日の帰り、急に天気が荒れて、今日みたいに…雷に怯えて俺の後ろに隠れる姿も、可愛いくて守ってやりたいって思った。
それから気になって、気づくと…君を目で追いかけてた…
だから、カプチーノが好きな事も知ってたし…詩織と話す時の君の笑顔に…ちょっと嫉妬しつつ…見惚れてた。』
想定外の片岡部長の言葉に、私はうつむいて、顔を両手で覆うことしかできなくなった。
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
