8☆ ページ18
…なに？何で、
そんなに…落ち着いてるの？
軽くパニックになりつつ、
部長の場所を探す。
「ぶ、部長ぉ？…ちゃんと、そこに…いますよね……？」
『ぷっ、いるよ。ちゃんとここにいる』
やわらかい声が近づいてきて、ふわっと、またいつもの香りが鼻を掠めた…
条件反射で、つい体が震えてしまう…
『……震えてる。Aちゃん…て
俺が近づくと、
いつも、ものすごく、イヤそうな顔して…震えてるよな。』
「あ……」
『…そんなに…俺が……イヤ？』
暗さに目が慣れてきて…暗闇でも
しっかり、片岡部長の姿が確認できた
ようやく見えた部長は…また
困ったように、小さく笑っていた。
……部長、気づいてたんだ。
あんなに、あからさまに嫌がったら、やっぱり…気づくよね。
…失礼な事してるのは、わかってた。
…だけど、まさか。部長がその事で、そんな悲しそうな顔をするなんて。想像もしてなかった…
何て言おうか…迷っていると…
窓の外が…
ピカッ！！
…っと光り…
ゴロ ゴロゴロ ゴロ…
うなりのような 雷鳴が響く
「きゃっ…い、いや……っ！」
『えっ！？ああ。そういや、Aちゃん、雷、苦手だったっけ』
思わず、反射的に片岡部長のスーツの裾をキュッと掴み…しゃがみ込む私に…
部長は、物凄く優しい声でそう言って、ふっと笑った。
どうして、そんなに優しく笑うの？
…どうして、私が雷が苦手な事、知ってるの？
戸惑いを感じながら、片岡部長の表情を読み取りたくて、顔をあげる。
それと同じタイミングで、部長がかがんで、ぱちっと私と視線を合った
『…ったく、ずっるぃなぁ。』
「え……」
『だって、普段は絶対、そばに寄って来ようともしないし、近づいたらあからさまに嫌な顔するくせに。
こんなときだけ…頼ってくるなんて…さ。』
「あ……す、すみません」
『ぷっ、冗談だって。全然、いいよ。ちょっと、ショックだったから意地悪、言ってみただーけ。
…ほら、大丈夫だから、おいで。』
また優しく微笑んで、まるで子供に言い聞かせるように、私の頭をポンポンとして…なだめた。
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
