brilliant days (ページ33)

今日:6 hit、昨日:36 hit、合計:164,153 hit

〇ページ33

*

酔ってないと言い張ってたジェノくんだったけど、そのうちいつもの笑顔以上にふにゃんとした顔になって。
「そろそろ帰りますか」というロンジュンくんに同意して帰ることに。

途中まで一緒だしジェノくんも少し心配だったから、一緒にタクシーに乗せた。
ロンジュンくんにお金を預けて先に降りたけど、その間際まで頻りに私に謝ってたロンジュンくんとは反対にジェノくんはタクシーに乗ったとたんに夢の中へ行ってしまっていたから起こさずに帰ってきた。

帰宅して数十分したころ、ロンジュンくんからの電話がなった。

「さっき無事到着しました。タクシー代まですみません。ほんとに」

こういう時にカトクじゃなくてわざわざ電話してくるのが彼らしい。

『ぜんぜん！気にしないで。あ、ジェノくん大丈夫だった？』

「あいつは…降りる時は起きましたけど、ベッド直行です」

『あはは、そっか。降りるときにロンジュンくん抱えれるのかなって』

「ジェノくらい支えられますって。まあ、起きてくれて助かりましたけど」

『今日、ありがとうね。すごく楽しかった』

そう言うとほっとしたように電話の向こうで良かったって呟くロンジュンくん。

「俺もですけど、ジェノも楽しかったと思いますよ。あんなに飲んでたし」

『次は二人でペース見張っておかないとだね』

「ですね。またAさんに迷惑かけたら…あいつのカトクブロックしていいですから」

そういってロンジュンくんは笑ってるけど、全然迷惑だなんて思ってないし、
ふにゃっとしてるジェノくんは可愛かった。
だけどそうなったら、きっとまたロンジュンくんが私に謝ることになってしまうんだろうな。
オンマみたいだねって言ったらやめてくださいよって怒られちゃったけど。

電話を切った後、ジェノくんにも ”おやすみ、またね” とメッセージを送った。
きっとこれを見るのは明日の朝だろうけど。

約束って小指を絡めてきたの…覚えるのかな。

*