検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:54,003 hit

27 ページ27

.





「いや、何でもない」

「…?」

「…………」

「祐基くん、どうしたの?」

「──Aちゃん、海って今日まだ仕事してるか、分かる?」

「え、今日?今日は確か…取引先との打ち合わせの日だったから、私が帰る時にはまだ会議室にいたよ」

「そっか、分かったありがとう」




そう言った祐基くんは、家とは反対の方向へ走り出した。




「え、祐基くん!?」

「ごめん、Aちゃん!俺ちょっと用事思い出したから駅戻る!気を付けて帰ってね!」

「え!?う、うん!分かった!」




そう言って駅の方へ向かう祐基くん。



「気を付けて帰ってね」と言われたが、もう私のアパートはすぐ目の前だったから、その心配はいらなかった。


それに気付かないくらい焦ってたのかな。


凄く急いでたし、人との約束なんだとしたら、ちゃんと間に合うといいけど…


そんな事を考えていた私は、何故か走り去る祐基くんの後ろ姿から目が離せなくて、結局見えなくなるまで見つめていた。





.

28 sideYu-ki→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
設定タグ:超特急 , 村田祐基 , ユーキ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます。たくさんの嬉しいお言葉恐縮です...!完結まで見届けて頂きまして本当にありがとうございました!番外編の方もよろしくお願い致します。 (2019年2月25日 10時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして、ほぼ毎日ドキドキしながら更新を待ってました!完結お疲れ様でした。ラストに近づくにつれて涙止まらなかったです…。完結してしまって寂しいですが、番外編も書かれるとのことで最後まで楽しみにしています! (2019年2月25日 0時) (レス) id: 47a502277b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まのさん» まのさん、コメントありがとうございます。拙い文章ですが、これからも読んで頂けると嬉しいです! (2018年10月17日 22時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - だいすきです…すごく大好きです…!更新楽しみにしています……! (2018年10月17日 20時) (レス) id: 884b859a47 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年9月18日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。