どたばた生徒会,さーど！【stpr】

水 ページ9

Aside


さ)あの、A･･･？

『はい』

さ)離れてもらっていいっすか

『無理です』


私はさっきからさとみ先輩にしがみついている


昔色々あって泳げないんです、私。


だから溺れないようにしがみついているんです


こ)さとみくん、Aから離れてよ


ころん先輩が頬を膨らませながら言う


可愛い


さ)無茶言うなよw俺がくっつかれてんのw


あ)あ！向こうにスライダーあるわよ！

ジ)ほんまや！遠井さん、一緒に乗ろう！


相変わらずあかね先輩にぴっとりのジェル先輩


な)ジェルくん、相手は女の子だよ？
もう少し離れたら？


あかね先輩の味方をするなーくん先輩


楽しそうな会話が広がってる


微笑ましく思いながら私は足を動かした



ﾋﾟｷｯ


『っ･･･！！？』


突然足に痛みを感じて手を離してしまった


さ)･･･は？


あ



こ)さとみくんどしたの？Aは？



まずい



終わった



私たちは水深3mくらいのとても深いプールに入っていて


泳げない私が上がれるわけない


しんだ？


私、しんだ？？？


『ｺﾞﾎﾞｯ…』

肺に水が入る


痛い


痛い


助けて･･･



る)そうですね！A一緒に乗ろ･･･え？



薬品だらけのプール、目も霞んでいるなか
るぅと会長と水の中で目が合った



あーあ、また泣きそうな顔して



すぐ泣く男はモテないですよ、会長




そんな事を考えてるうちに

どんどん深くまで沈んで行った


このまま、死んじゃうのかな？



泳げなくて水死とか、恥ずかしすぎる･･･



最後のあがきで上に手を伸ばした



あー、無理だ。届かない




私はそっと目を閉じた




.





.





.





＿＿＿＿ﾊﾟｼｯ!!!

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