どたばた生徒会,りたーんず！【stpr】

ころん先輩 ページ49

ころんside



また、独りで泣いてる


僕達のこと、頼ってくれないのかな


僕、そんなに頼りない？


こ)なーに、泣いてんの？


明らかに吃驚するA


そんなAでさえも愛おしい。


こ)僕の話、聞いてくれない？


ボロボロと涙を零しながらも頷いてくれる




こ)僕は、Aに出会って変われたんだよ

Aのお陰で今の僕がある。

Aが、僕の傍に居てくれたから。

Aが、僕と笑ってくれたから。

全部、Aのおかげ。

だから、僕はAに恩返しをしたい

偽善者じゃなくていい。

[りずむ]を存在させようとしなくていい。

僕はAが好きだから。

たった1人の、大切にしたい女の子だから

だから、おねがい。

僕達のために、笑って欲しい。

僕達のために、笑って欲しい。


僕は全部伝えた

Aは、涙を抑えきれていなかった


『ぐすっ、ひぐっ、私で、いいんですか？
[りずむ]としてじゃなくて、ぐすっ
ひとりの人間の、雨宮Aとして。
存在してて、いいんですか･･･っ』


バカ


ｷﾞｭｯ

僕はAを抱きしめた

『ころん先ぱ･･･』

こ)僕の話聞いてた？Aがいいんだって･･･



僕が顔を真っ赤にしながら言った


『･･･ふふ、ありがとうございます』


涙を流しながら、笑うA


そうだよ


僕が見たいのは悲し涙じゃない


嬉し涙が見たいんだ


ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ


ﾊﾞｧﾝｯ!!!


勢いよく部屋の扉が開く


すｰこ)Aっ！！！！


『･･･皆･･･、迷惑かけてごめんなさい』


ﾆﾍｯ、と子供のような顔で笑う


僕達が言いたいことはひとつ



この、一言だけ。





.





.







す)おかえり




『ただいま！』

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