どたばた生徒会,りたーんず！【stpr】

消えたなるちゃんと海底譚 ページ25

Aside



なるちゃん家に滞在して6日。


ある夕方、なるちゃんは消えた。


LINEで[用事。夜までに戻る]とだけ残して


まぁ、なるちゃんのことだし。


戻ってきてくれるはず。


てことは〜、私、ひとりか。


みんなどうしてるかな



普通なのかな



私が居なくて生徒会大丈夫かな



そんな事ばっかり考えてしまう。




だめだよ


これは自分で選んだんだ



皆を守るためなんだ


耐えるんだ




ﾂｷﾝ


耐える度に、心臓が痛くなる



いつか、硝子細工の様な私の心は


誰にも知られず割れてしまうんじゃないか



そんなこと、考えたくないよ



何も考えたくない



こんな時は、歌うに限るんだよ




[待ってわかってよ何でもないから
僕の歌を笑わないで]


[空中散歩のSOS 僕は 僕は 僕は]


知ってる？この歌


私、すっごい好きなんだよ


[夢の跡が 君の嗚咽が 吐き出せない]

[泡沫の庭の隅を]

[光の泳ぐ 空にさざめく 文字の奥]

[僕の心に 君が遠のいただけ、なんて]


もっと縋ってよ


知ってしまうから


僕の歌を笑わないで。




私のぶつけ先の無いこの感情は

全部、全部。


歌にして流してしまえばいいんだ


簡単なことだろ


わかってる



でも




言葉に出すくらいは、許してよ



『会いたいよ･･･』



そんな私の我儘は



誰にも知られることなんて無く



海の底に堕ちていく。

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歌詞を掲載させてもらっている曲です！

ウミユリ海底譚/n-buna

video:https://t.co/6dXd7comTZ

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