どたばた生徒会,りたーんず！【stpr】

夢 ページ11

Aside


風邪を治すため寝ていたとき。


私は、幼い頃の夢を見ていた



ーーー6年前ーーー

『きぃくん！あそぼ！』


きぃ)Aちゃん！いいですよ！


私は1つ年上の男の子、きぃくんと仲良しだった

私は4年生だったから、きぃくんは5年生

年上なのに何故か敬語使われてたな

いつもニコニコしてて、ほんわかしてる
とっても優しい男の子

そーか。私、引っ越しちゃったんだった。

4年生の終わる前、お母さんの仕事の都合で。

高校入る前に、この街に戻ってきたんだな。

懐かしいなー･･･。

お別れの前、きぃくんが来てくれた


きぃ)Aちゃん！また、会いましょうね！
僕、絶対待ってるから！

『きぃくん･･･やだぁ、お別れしたくない･･･』

我儘を言って泣き出す私

私を見て困るきぃくん

ｷﾞｭｯ

きぃくんは、私が泣いてると必ず抱きしめてくれた

きぃ)大丈夫･･･また、会えますよ

『ｸﾞｽｯ、きぃくん･･･』

きぃ)これ、貰ってください！

そう言って渡されたのはいちごのペンダント

『いちごだ･･･これ、いいの？』

きぃ)これを僕と思って、大切に持っててね
すると、絶対にまた会えるから！

『･･･うん、約束だよ！』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後きぃくんとは一度も会っていない

街に戻ってきたら、会えると思った

会いたいよ、きぃくん

もう、きぃくんも高二だね



あのいちごのペンダント、どこにやったかな

ｺﾞｿｯ

私は立ち上がった

まだ熱があったのなんて忘れて



まだ持ってるはず。まだ綺麗だったはず。

小さい時から使っている宝箱を開けた

ｶｼｬﾝ

『･･･あった･･･』

少し錆びてしまってるけど。

まだ、元がわかるくらいには綺麗だった。


ｷｭｯ

私はペンダントを握りしめた


『会いたいよ･･･きぃくん･･･』

ｶﾞﾀﾝ

物音がした

『えっ、誰か、え･･･』

ｸﾙｯ

私は振り返った



そこには



.






.







る)な、んで、そのあだ名･･･



るぅと会長がいた

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