約ネバ『心を開かない少女』 (ページ5)

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2話『少女の思い』ページ5

貴方side
私はこのGFハウスが大嫌いだ
六歳の誕生日まではこのハウスがたぶん誰よりも好きだったと思う
でも私は六歳の誕生日のとき今まで見たこともないような化け物を見た……………
その化け物は目を剥き出しながらこっちを向いてきた………………その時私の脳は一つのことだけを考えた
『逃げなきゃいけない』
そう考えてからの行動は速かった
走りすぎて意識がはっきりしなくなってつまずいてしまった……………化け物はすぐにちかずいてきた
あぁもう死んじゃうんだと思ったとき、一人の男の子の声がした
意識が保てないままその男の子の方を向くと一本の角を生やした私と同い年ぐらいの男の子がいた
しばらく見ていると男の子がきずいて近寄ってきた
私にはもう逃げる力もなく床を這いつくばるように逃げると上から物凄い力で抱き締められ耳元で
『お前は俺が食べるから上質に育てよ』と言われた
そこから私の意識はなく、目が覚めたら、ハウスの中にいた
一瞬夢かなとも思ったが腕に刻まれている不自然な狼のマークが刻まれていることで現実だとわかった
私はその日以降男の子や酷いときには人そのものが怖くなり用意された部屋に閉じ籠るようになった

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