約ネバ『心を開かない少女』 (ページ3)

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1話『G.Fハウス』ページ3

エマside
ここは、G.Fハウス親がいない孤児たちが集まる孤児院……そう思っていた。
カラン…カラン
私の１日はこの音をならすことから始まる。
ならし終わるとみんなが起きる。
その次にフィルや小さい子達の面倒をみて、次にやるのが一番難しい。
エ：やっと着いた。
ここはハウスの中にある一番大きな部屋。
個の部屋に住んでいるのは一人の女の子。
私の親友だった子
・・・
今の(人１）は人を怖がり、……拒絶する。
優しいのはそのままだけど心を開かなくなった。
(人１）があんな風になったのは6才の(人１）の誕生日
誕生日会をサプライズでやると泣いて喜んでくれた。
その夜、(人１）はママと一緒に外に行った。
ママは「ちょと、プレゼントがあってねと行った」
その夜(人１）が帰ってくることはなかった。
次の日の昼頃に帰ってきたから、「どうだった？」と聞くと(人１）は聞こえてないようにハウスに入っていった。
その日から(人１）は私達と部屋が別になり、笑わなくなり、ついには誰にも心を開かなくなってしまった。それに、(人１）はその日から異様に十才より上の男の子を避けて怖がっている。でもひどいときは十才以上でなくとも避けている。
それからもママは、一ヶ月ごとに(人１）をつれてどこかにいっている。
そんなことを考えていると、ようやく自分が何をしに来たのか思い出した。
コン、コン、
エ：入るよ。
貴：………
エ：ご飯だよ。
貴：……
そう言うと頷いて後ろをポテポテ歩いてきていた。
可愛い( ＾∀＾)
だけど抱きつくと逃げられそう…゜゜(´O｀)°゜
まぁついてきてくれるだけましかな。
そう思っていると後ろからフィルが走って来てわたしの背中にとびのってきた。
まずい。(人１）はきずいてない。
よしこのままダッシュしよう。
ダッシュしてやっと食堂の前にこれた。
フィルに口を引っ張られて
エ：ほっはよー
といった。
ノ：おはようエマ
レ：ほっはよーエマ
・・・・
エ：もう、レイ………
と言っていると……ガチャッ
扉の前に(人１）がいた。
みんながそれぞれおはようというと(人１）は会釈をしていた。