あざとさ、敗北 ページ1
東京23期 × 一般人
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だっめだ、これ
クラクラ、喉の奥からなにかが込み上げてきそう、呼吸がやっとだ
完全に逆らえない上司のいる飲み会で、場の雰囲気と飲ませるノリで、飲まされ過ぎた。元々強いわけでもないのに
深夜路地裏。駅まではあと5分ぐらい、はあああなんでタクシー大丈夫ですなんて言ったかなあ、
うっ、と波がきて思わずしゃがみ込む、寒いし、しんどいし、こんなとこでしゃがみ込んでたら、どんな変な男に声を掛けられるか分からない。でも、むり、むりだ。とりあえず道路まで出て…
「お姉さん、大丈夫？」
ほら言わんこっちゃがなさすぎる。本音を言えば手を借りたい状態だが、後悔はしたくない。
『あの、ご、めんなさ、そゆの、いいです』
「え、あの、ちが……うわ〜たしかにそう見えるか」
「お姉さん、僕“そゆの”じゃないですよ。てか、ほんとに大丈夫ですか？開いてない水…あったよな……」
ガサガサ、ゴソゴソ
カチカチ、と、新品を開けるたしかな音を私に聞かせ、「ほら、ね？」と微笑む
…信じて、いいかも。
震えながらペットボトルを大きな手から受け取り、半分を一気に飲み干した
「立てます？触りますよ、肩」
「さすがにタクシー乗りましょ、お金出しますから」
あ、貸しつくるとかじゃないですからね！？
背中をさすりながら、先程の私の拒否がトラウマかのように補足をした。
必死で、不覚にも少しかわいい。
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『じゃあ、お姉さん行き先は自分で言ってくださいね』
「…？ お兄さん乗らないの？」
『お兄さんは歩いたらすぐだから(笑)じゃあ、気を付けて』
バタン、と閉まる音がしてすぐに運転手さんに行き先を伝える
ふっと彼の方を見ると、こちらに小さく手を振っていた
こんな夜中に酔い潰れて困っている女性を、下心無しに助けてくれる善人を初めて見た。ただただ良い人な彼が、少し気になり始めた午前1時。暗闇の中で、眩しく光る手元に目を落とした。
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糸(プロフ) - 京極さんの良すぎます😭ありがとうございます！ (1月30日 0時) (
レス) @page9 id: 670aeaf428 (このIDを非表示/違反報告)
片桐(プロフ) - びみょう！なんかじゃないです！！素敵な作品ありがとうございます。いつも更新楽しみにしています！ (1月29日 3時) (レス) @page9 id: be24168520 (このIDを非表示/違反報告)
8ﾋﾌﾍﾎ(プロフ) - コメント失礼します！リクエストで丸亀ｼﾞｬﾝｺﾞの北村さんか、ﾍﾝﾀﾞｰｿﾝのふーさんのお話見てみたいです……！あと毎回お話がすごく良くて好きです応援してます!! (1月13日 0時) (レス) @page7 id: 24374c049d (このIDを非表示/違反報告)
お猿(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく拝見しております！リクエストなんですが、9レ⭐︎しゅんさんのお話がみたいです。これからも応援しております、！ (1月10日 23時) (レス) id: 6343561700 (このIDを非表示/違反報告)
ﾘ - (難しそうであれば永見さんでもかまいません◎)テスト頑張ってください！！私も絶対受験と戦っています笑 お互い良い結果が出せますように。応援しております。長文失礼しました。 (1月10日 1時) (レス) id: 11a95b7c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠川 | 作成日時：2024年1月3日 2時
