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11滴 ページ12

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「本当にアホなんじゃないの?!」


『うぅ、ごめんなさい………』





綺麗な青空が広がる中、裏庭ではセナさんの怒号が含まれた声が響く。私はセナさんにお説教をされている途中なのだ。





「あれほど言ったでしょ?!」


『言い返す言葉もないです……』





その光景はまるで母親に怒られている子供のようなものだった。




「まぁセナも落ち着けよ〜!」


「落ち着いていられるわけないでしょ?!
王さまが来なかったら、この子死んでたんだからねぇ?!」





確かに、レオが来てくれなかったら私はきっと体が乾き、火傷をして、死んでいたかもしれない。そう改めて思うと背筋が凍る。





「しかも、池には人魚がいるって噂になってるし」


『えっ』





セナさんの言葉に私は固まる。噂になってるって、嘘でしょう?そんな驚く私にレオは不思議そうに話しかける。





「なぁ、Aはなんでそんなに小さくなってるんだ?」





その言葉に私は説明しようと口を開くも





「あ!待って言わないで!妄想するから!」





なんてレオの言葉でそれは止められる。けれど、こうなったレオは後が長いため言わせてもらうことにした。





『多分、怪我の影響だと思う』


「あぁ!なんで言っちゃうんだよ!」





そうレオは残念そうに言うが、そんなレオを気にも留めずセナさんが納得したように頷いた。

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作者名:ぽぽ | 作成日時:2021年1月30日 12時

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