期限付きの恋はじめました【Hokuto.M】 (ページ2)

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仕方がないから私も外で済ませて、買い出しをして帰ることに

ずっと気になってた和食屋さんで1人のんびり食事をとっていると視界にカップルが入ってきて少し気分が下がる

『早く帰ろ…』

サックサクで美味しい天ぷらを口いっぱいに頬張った

｢あのーすいません、隣いいですか？｣

『……ど、どうぞ』

突然知らない男性に声をかけられて天ぷらが喉に詰まりそうになった。もう少し声をかけるタイミング考えてほしいよね。

チラッと横を見ると、その人の横顔はものすごく綺麗

なんか気まづいから、ご飯を食べるペースを早くしててさっさと帰ることにした

『ご馳走様でした。じゃあ、私はここで失礼します。』

｢あ、ちょっと待って｣

『え、？』

何故か私に待つように言って彼も大急ぎでご飯をかき込んでいる。なにこれ、どうゆう状況よ。

彼が食べ終わったところで、一緒にお店を出た。

｢あそこの和食屋さんよく行くんですか？｣

『いえ、今日が初めてです』

｢そうなんですね｣

どうして同じ方向に見知らぬ人と歩いているんだろう。え、まさか私が忘れてるだけで知り合いとかじゃないよね？

『えーっと…』

｢あー、すいませんこんなに馴れ馴れしくして。俺、松村北斗っていいます｣

『松村さん…私は京本A、です…』

あ、名前名乗らないほうがよかったかな

悪い人ではなさそうだけど、急にこんなに距離を詰めてくるのはどこかおかしい気がする

北斗｢京本Aさん、突然なんですけど｣

“俺と1年間だけ付き合ってくれませんか？”

何が起きてるのかさっぱり分からない

でも、止まっていた何かが動き出していて私と松村さんが出会うことも運命なのかもしれないと直感した

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