5話 ページ21
「なんでこんなのに跨っとん!!」
「あっははは、だってこれが来ちゃったんだもん」
「"もん"とかキモいナリ!!」
現在の状況
仁王の持ち物:おとんからパクった帽子
ヒヨコがついた棒
Aの持ち物:緑のブラシ
(学校のトイレの床を磨くアレ)
現在の体制
緑のブラシで浮いてる状態
現在地
道路下の世界
「だーー!!なんでこんな汚いのに跨らないかんのじゃ!大体魔法使いなら普通箒じゃろ!!」
「これしか持って来れなかったし…」
「ポンコツか!お前さんさてはポンコツ魔女じゃな!!」
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さて、少し前に遡ろう。
「さあ、小さな魔法使いくん。ゆーくんを助けに行こうではないか」
風がビューと吹いた瞬間また仁王は目を瞑った
なんだかデジャブな気がするぜよ…
そんなことを思い目を開けるとAが消えている…訳でもなかった
変わったことがあるとすれば自分が魔法使いになっていたことだ
「うん、似合ってるじゃない」
「どうやって持ってき…お前さん、なんじゃそれ」
そう、仁王はあの頃の帽子と杖を持っていた
反対にAはブラシが緑のモップを持っている
「あれ、一応箒を持ってこさせたはずなんだけどな…」
「ってかそれ、うちの学校のブラシじゃき。しかもトイレ用ってのぉ…」
ブラシの柄の部分に○○小学校、トイレ用と書かれてある。小学名の部分は掠れて読めないが仁王がいうなら自分の学校の備品なんだろう
「まあこれでいいや。よし、じゃあ行こっか」
えっ、と言おうとしたがそれは声にならなかった
それより先にAが仁王の股にモップの取っ手を入れ、後ろから覆いかぶさり浮き上がったからだ
「ちょっ、待んしゃ!!」
「掴まって、大丈夫。どうにかなるって」
「どうにかなっあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
そのまま地面に突っ込んで行った
そして、今に至る
「もう何も言わんナリ…」
「まあ流暢に話してる暇ないからね」
そう、目的はゆーくんを助けることだ
たかがトイレ用ブラシに跨るか跨らないかでぴーぴー言っている場合ではない
道路下の世界…といっても自分たちが先程までいた場所とさほど変わらない、ただ左右が逆転しているだけなのだが、その空上を飛んでいた
「さあ、見えたよ」
Aが指を指した方向は学校だった。だが違うのは左右反転しているだけでなく沢山の黒いナニかがいた
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます!亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください!楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まい | 作成日時:2021年5月3日 14時