3話 ページ3
痛みが引いたパパは顔を引き締め、仕事モードに戻っていた
｢過去に行くに当たって、いつもとは少し違うことがある｣
｢違うこと？｣
私は首を傾げると頭を撫でられた
う、くすぐったい…
｢人形を通りして行くのではなく、自分自身で行くんだ｣
｢…それって大丈夫なの？｣
｢まあ｣
返事がすごく適当で私心配
自分自身って…やったことないから分からないけど大丈夫なの？
頭にハテナを沢山だしてるとパパが指を1つ目の前に出てきた
｢さてAちゃん、1つ約束をしてくれ｣
この体で行く理由は教えてくれないのね
とてつもなく不安だけど死にはしないならいいのかな
私はなに？と聞くと真面目な顔をしたパパがいた
｢過去の世界では絶対、名前を教えるな。もし、名乗ったり過去の住人に呼ばれたらその世界からは出れなくなる。過去というものは不完全だからな｣
｢…分かった｣
昔、そんな絵本を読んだことがある
生きている人があの世に行ってしまったら、その場所にある食べ物を食べてはいけない。自分の名前を呼ばれてはいけない。もししてしまったらそこから二度と出られないだろう
なんだか過去の世界は絵本で言うあの世みたいだ
｢それで？そこに行って私はどうしたらいいの？｣
｢…彼らに会えば分かる｣
なにそれ納得出来ないけど…
今日のパパはハッキリとしない。なんだかのらりくらりと交わされている
まあとりあえずやればいいのかやれば
｢じゃあそろそろ行ってくる｣
｢あぁ、気をつけて｣
パパに見守られて過去に行く準備をする
過去、干渉、世界の歪み、沢山のイレギュラーがあり本当に大仕事になってしまった
不安がないと言えば嘘になる。今まで無かったことが一気に洪水のように押し寄せてきたのだ。経験した事があまりにも多すぎてショートしそうだ
不安だったことがバレたのだろうか、ポンっと頭に手を置かれそのままぐしゃぐしゃと撫でられた
｢Aちゃん、行ってらっしゃい｣
｢いってきます！｣
ありがとう、パパ
もう不安はない。私は私が出来ることをするだけだ
そのまま私は目を閉じた
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (
レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます！亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください！楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年5月3日 14時
