姉と比べないで｡【文スト】【ヒロアカ】 (ページ34)

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Episode，twenty nine ページ34

｢えと、これから御世話になります。Aです。よろしくお願いします。｣

Aはその場で一礼し、辺りを見渡した。

殆どの人が男の人で、女性の人は指で数えられるほどしかいなかった。

｢おぉ～！Aや、此処に入ったんじゃな？私は嬉しいぞ～。これからは一緒にいられるのぉ。｣

姐さんは嬉しそうに着物の袖も口元にあて、ニコニコ笑っていた。

中也は真顔でAのことを見るばかりで、Aが中也に向かって微笑むと中也は少し驚いてぷいっと横を向いてしまった。

太宰はそれに気づいたのか、｢中也～。もしかして君、照れ隠しなのかい？｣とニヤニヤして聞いていた。

中也は太宰の方を向き、睨み付ける。

太宰は何かを思い出したかのように、｢あ、そうだそうだ！2つ云いたいこと忘れてた！｣とAの方を向く。

｢まだね、紹介しきれてない人がいるんだ。その人たちはまた後日、一緒に挨拶に行こうか。｣

優しく微笑む太宰にAは、”まだ人がいたのか。早く会ってみたいな”と楽しみにしていた。

｢それと、もう1つ。Aちゃんにはこれから色んなことを覚えてもらうよ。｣

｢色んなこと…？それってどんな事なの？｣

Aは思わず聞き返した。

｢ポートマフィア(ここ)で生きたかったら色んなことを覚える必要があるんだよ。｣

太宰はその後、Aにわかりやすいように色んなことを教えた。

太宰からは銃の扱い、又、勉強等。

中也からは体術を、姐さんからは色んな文化を、織田作からは書類整理等を教えてもらうことに。

｢沢山覚える事いっぱいあるね。｣

｢うふふ、それはこれから頑張って覚えればいいんだよ？｣

｢うん、頑張って覚えるね！｣

Aは手をグーにして、ニコニコ笑っていた。