笑わない女に恋をした《青》 (ページ10)

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あのあと、子犬の名前も決めて。

翔「なべ郎がいい！」

『は！？ダサすぎる！第一、見つけたの私が最初なのに、あんたの名前ついてるのとか絶対無理。納得いきません』

翔「じゃあ、なんて名前つけたいんだよ」

『んー………

チビ助』

翔「…ぷはっ、クソだせぇ！(笑)Aも人のこと言えないくらいネーミングセンスねぇよ、やばいわ(笑)」

『ムカつく……』

結局じゃんけんで勝った方の

名前することにしたのだが……

『なべ郎て……』

翔「なんだよその顔、不服そうだな」

『不服だよ！なんでアンタがつけた名前…チビ助がよかった～』

帰路につきながらネチネチ文句を言う私。

ふと隣を見ると、

一緒に歩いていたはずの人物がいない。

後ろを振り返ると立ち止まっている彼。

あれ？怒った？

ネチネチ言いすぎた？

『怒ったならごめん、謝る。もうなべ郎でいいよ』

翔「いや…なんで名前で呼んでくれねぇのかなって」

『いや呼んでるじゃん、なべ郎って』

翔「……はぁ、もういいわ」

そのままスタスタと私を置いて行ってしまった。

『なんなの、アイツ…』

その態度が気に食わなくて、

私も自分のペースで家へと帰った。

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