肆話 甘味処 ページ5
私に対しひとしきり柱たちが話し終え、所々解散をしだした頃、生田巻さんは少し考えるような仕草をした後此方に近づいてきた。
「ねえ、この後時間があれば一緒に甘味処に行かない?」
『分かりました。』
今日は任務が無い。
恐らく、昨日まで任務が入り続けていたからだろう。
「…よかった!美味しいところ知ってるのよ、私」
一瞬表情が曇ったが、直ぐに笑顔に戻ると
明るい声で話し始める。
その甘味処は団子が特に美味しいらしい。
自分の屋敷から近くてよく行ってる、
私の近所では結構有名な所なんだけど…、と
嬉嬉として語っているのでよほど好きなのだろう。
──────
「ここだよ。個人的にここで1番好きなのは揚げ団子なんだけどね、中の餡子がここはこだわってて!」
延々と甘味について語り続ける生田巻さん。
店の中は案外広く、畳の上に座布団と机があるだけの簡素な感じだ。
座布団の上に座ると直ぐに優しそうなおばあさんが来た。
「そいで御注文はどうなさいますか」
『では、揚げ団子を2つ。』
「私も揚げ団子を2つ!」
「はいよ。ちょっとお待ちねぇ。」
にこにこと微笑みながらおばあさんが店の奥に歩いていくと、生田巻さんは私を見ながら顔を曇らせた。
『どうかされましたか。』
「…あぁ!なんでもないの。」
ぱっと明るい顔をし、また甘味の話をする。
「ねえ。」
しばらく甘味について語った頃、揚げ団子が4つ届いた。
「おまちどうさま。出来たては美味しいからねぇ。」
『ありがとうございます』
揚げ団子を1つ頬張ると、少し俯きながら生田巻さんは聞いてきた。
「檎蜃ちゃんと私って、会ったことある?」
『いえ、すみません、初めてあったと思います。』
「ぁ…そうよね!変なこと言ってごめんなさい…」
∽∽∽∽∽作者小話∽∽∽∽∽
おお?
2人が過去に会ってるフラグ。
布の下真顔でフラグを建設する夢主 笑
ここからどうなるんだろう。←じゃぁはよ書けや
あと星が黄色くてですね。目から目薬が溢れそうです。
結構だいぶビビって2度見笑。
お気に入りもしてくださる方がいて…。
ガチ泣きしそう
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アダチRIN(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年5月3日 21時) (レス) id: 29fa583ba8 (このIDを非表示/違反報告)
偶音~guton(プロフ) - 那覇さん» ありがとうございます!亀更新ながら頑張ります!(返信の方法がなかなか分からなくて遅くなりました笑) (2020年5月7日 22時) (レス) id: 4cc2260cf0 (このIDを非表示/違反報告)
那覇 - 続き更新するの頑張ってね!無理しないように!体調に気をつけて。 (2020年4月12日 11時) (レス) id: 6c51696338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:偶音~guton | 作成日時:2020年3月28日 3時