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一夜 ページ10

外を見れば日暮れ。彼に聞けば
迎えは明日だという。

森の中ポツン,とあるこの店は
夜来るのはあまりに危険すぎる。




とはいえ,そんな中,1人で森に出ようと
しているのだが。

ぴ「また行くの?」
裏口から出ようとすれば,ぴくとの一声。

『ウン。彼奴偶に会わないと…後が酷いから。』

ぴ「だからといって何も持たないのはね。」
と,言いながらナイフを何本か渡してくる。

『…アリガト。あ,あの人ニハ森に出たってダケ
言って。インカムはモウ持ったから。』

ぴ「知ってる。いってらっしゃい。」

『ン。』
気が利く男だ。その優しさはもっとも危ないが。

暗闇の中,決まった道を歩く。
牢の中で数ヶ月過ごした為に,覚束無い足元。

出来るだけ,木の音を立てぬように歩く。
動物達に悟られぬ様に。





と,思っていたのだが。

まさかの動物に囲まれるという。
(見つかっちゃったネ。コレは)




??(よォA)

『アレ。見つかっタカナ?んふふ。』
急に名前を呼ばれるが,それは森には響かない。


何故か。



それは相手が動物だからである。
今の光景など,第三者からすれば
狼がAに吠えているようにしか
見えないのだ。

狼(何処ほっつき歩いてたんだ?)

『あっ…チョ…落ち着いてくれません?あ,ヤメ。』
ジリジリと詰め寄る狼に,後退りし盛大に転ける。

狼(何してんだ。お前。)

『木の根あったカラしょうがないネ。
さてイヴ君。移動するからドイテヨ。』

Eve(どかねぇ。何がどうあったのか言え。)

『イヴ君おかーさんじゃーん。』Eve(……)
『また脱獄しに行きました。』

Eve(…言ったよなぁ?言えって。聞いてたか?)

『ダッテ止めるじゃん。絶対。』

Eve(当たり前だこの野郎。)

??(おやおや。騒がしいと思えば)
??(帰ったんかいな。)
バサバサという翼の音と共に散る羽。
白い羽と黒い羽は2匹の証明である。

『ただいま。ロル,ソロウ…』

sor(おかえり。主)
lol(また脱獄しよったんやな?お?図星か?)

先程ロル,ソロウと呼ばれた2匹。
字に起こせば『ロル:lol』『ソロウ:sorrow』
笑と哀。正反対の名前。
それを表すかのように,2匹の性格は全く違う。
ちなみにロルが真っ白いが鷹。
ソロウが逆に真っ黒な梟である。

sor(にしても,昼居た彼は誰だい?)

『多分何処カの軍人サンさ。』

lol(ありゃあどっかで見たんやけどな。)

『ソウナノ?じゃあ面倒臭そうダヨ。』
次から次へと言葉を紡ぐ。
それは置いてきた友へと。家族へと。

明ける空→←通信と幾らかの休息。



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Fantasy - (ちなみに私は一度その画面を消してもう一度ひらくと直りました) (2019年8月11日 22時) (レス) id: fa082eb104 (このIDを非表示/違反報告)
Fantasy - 私もそれでたことありますアプリをインストールうんたらかんからってけど、たまたまそこにいた友達のお母さんが調べてくれたところ、詐欺に近いものらしいです、私はそれを実際には見てないので調べてみたらいいと思います (2019年8月11日 22時) (レス) id: fa082eb104 (このIDを非表示/違反報告)
樂-らく-(プロフ) - とても面白かったです!無理せず頑張って下さいね! (2019年8月7日 19時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ギムレット。 x他1人 | 作成日時:2019年7月28日 20時

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